ブログが刺激のない内容だとはっぱをかけられても変わらない読書と映画鑑賞の日々



2006年公開のアメリカ映画クリント・イーストウッドが監督した「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙 」は日米双方の視点から描かれた物語
今の危機的状況の中でのんきに小説を読む
同様に男女双方の視点から描かれた一昔前のこの小説、先日は男の立場からを読む
今回女の立場からを読み始める
書き手は辻仁成(男側)こちらは江國香織(女側)
書き手の違いはあるにしろ場所はミラノ、風景の描写の多かったフィレンツェとは異なり
花であったり人の表情の描写が多くなる
背景にはクラシック音楽がいつも流れイタリアで馴染みの食べ物や飲み物の登場も多い
※物語の舞台のミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
男側バージョンで主人公が8年間忘れることのできなかった「あおい」が主人公
その彼女がミラノで一緒に暮らす男性はアメリカ人
彼は「あおい」に対して極めて優しい、いつ彼女がいなくなるかと心配し、抱くことでつかの間の安心感を持とうとする
だが、しかし「あおい」はその優しさに浸りつつも完全に彼のことだけを考えている訳ではない
別れた元カレことが頭から離れない
恐るべし!?女の内面を垣間見る
※あおいの憩いの場サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の中庭
若い頃は女性は男性を一度好きになったら離れないとの幻想を持っていたが、
今ではいつも心配しているこのアメリカ人「マーヴ」の気持ちがよくわかる
特に歳の差カップルの宿命ではないだろうか
男は優しすぎるくらい優しい、女はその優しは自分に対する当然の対価とさえ思っているようにすら感じる
逢う度に「愛している」とキスを繰り返す「マーヴ」
特別な食事をするたびにワインのコルクにメッセージ、生まれ年のワイン…
きりがないこの愛情表現の連鎖カンベンシテオクレ
この男はワインのインポーター
先日ミナミで偶然に二度もワインバーでであったインポーターはフランス人
彼の連れあいも日本女性、優しそうな彼であった
年上男性が求められるのは溢れぬばかりの優しさと経済力なのだろう
みかけはお、ま、け
さて、今後の彼女の行動を読んでみるとする