今、新型コロナウイルス対策でスーパーマンのような人物の登場を求めたい
そんな政治家が幕末にいた
北越の地より天翔ける松井春嶽
幕府の中心で政治を動かしていた春嶽は明治新政府でも活躍したという
あまり知らなかった人物に興味を持った
内容
この男無くして、明治維新は無かった! 坂本龍馬、西郷隆盛も信頼を寄せ、唯一、旧幕府と新政府、両者で要職に就き時代を動かした幕末四賢侯の一人、 松平春嶽を描く歴史長編! 文久3年(1863)。 北陸の要・越前福井藩の家中は異様な緊迫感に包まれていた。 京の尊攘派激徒を鎮めるべく、兵を挙げて上洛すべきか否か。
薩摩、長州、土佐だけでなく福井も維新の政治に関わっていた
そして幕末の維新を駆け抜けた人物が次々登場する
徳川家茂、慶喜、島津斉昭、斉彬、久光
松平容保、西郷隆盛、大久保利通、山内容堂、井伊直弼、阿部正広…
春嶽自身が優れた政治家だが、彼が重用した家来や招聘した人物が幕末から維新の世の日本の方向性に大きく関わったようだ
坂本龍馬が策したという「船中八策」は、横井小楠が春嶽に献策した国是七条に想を得たものだと龍馬に言わせていた
熊本藩から春嶽に招聘された横井小楠
西郷隆盛との交流も感動的であった
家来の橋本左内を共に大切に思い、西郷は自決する時まで思い出を大切にしていたようだ
福井藩藩士橋本左内
できる人物はできる人材を大切にできる
人材は重要な資源なのだと再認識した歴史小説であった
類は友を呼ぶとも言う…