「魔が差す」とは「悪魔が心に入りこんだように、一瞬判断や行動を誤る。出来心を起こす。」
いつもアルコールでお腹いっぱい、お相手の姿に胸いっぱいになるので量が食べられない
なのに、先日来コース料理に手をだしてしまうという行動をとってしまったこともそう
但し、お相手の事を慮り、つい、つい、なのである
そんな「魔が差す」行動をとった日々の後の昨日、違う意味で「魔が差す」本を選んでしまった
あらすじ
「女に天皇は務まらない」と言われながら、民のため、国のため、平和の世のために生きた孝謙称徳帝。遣唐使を派遣し、仲麻呂ら逆臣の内乱を鎮め、道鏡を引き立て、隼人を傍に置いた。一人の人間として、女性としての人生も求めた女帝の真の姿とは。突然の死と秘められた愛の謎を和気広虫ら女官たちが解き明かす、歴史大作。
日頃あまり読まないジャンルに手を出してしまう
「即位礼正殿の儀」に続き「大嘗宮の儀」が終わったが皇位の安定継承に向けて議論はなかなか進まない
日本ではアンタッチャブルな分野なのだろう
女性天皇は8人いるが内二人が重祚している
「朕は天皇。女といえど、民と国とに責任がある」と語る女帝の姿を女官たちが追う物語
この時代に道鏡という天皇として即位を謀った怪僧も登場する
当時一大勢力の藤原一族との覇権争いも厳しくなっている
斉明皇極天皇も重祚しているが奈良時代に2度も皇位に就いた孝謙称徳天皇に興味を持ち読んでみた
二人とも父方が天皇の血筋につながる「男系」で在位中は独身であった
母方で天皇につながる「女系」の天皇はいないそうである
そうであったとしても男性が即位するのが当たり前の時代に女帝が出現することの想像を超える大変さであろう
今の時代でさえ女性天皇の誕生は厳しそう
責任を取る立場は常に孤独で決断を迫られるのは男女とも同じ