お連れ様放置図書の一冊
先日も読み終えた櫻井よしこの著書
ご本人を余りよく知らないので読むことないだろうと思っていたが
読む本が手元になかったので読む
お連れ様の男前な考えかたがマッチするのか
瀬戸内寂聴とこの作者のものが数冊ある
自分的にはまず選ばない作者だがたまにはチャレンジ
ベトナムの野戦病院での誕生、父の不在、雪深い長岡で過ごした10代、孤独と闘ったハワイでの大学生活、新聞社助手の日々、結婚と離婚、そしてニュースキャスターに...。若き日の悩み、苦しみ、葛藤と真摯に向き合った待望の回想記
「孟母三遷」という言葉が文中登場するが
子どもを育てるためにはよい環境を選ばなければならない
というような意味だが、櫻井よしこの母親は実際にそれを実行したが
「猛母」でもあったようだ

生活費すら送ってこない仕事に夢中なあてにならない夫から経済的に自立し子ども二人を育てる、常に明るく前向きな母親によし子は生き方を学ぶ
自分に一番厳しく言ってくれる人を大事にしなさいというのも母親の教えであった
素晴らしい生き方・考え方の母に育てられ、ジャーナリストの基本を体感させた良き指導者にめぐり逢い、出会いを全て良い機会として捉えた生き方は称賛に値する
ジャーナリストの中で女性があまり居なかった当時ある女性は
「男なんて自分たちが最高だと思っているのよ」と語っていた
前職では会社によくある派閥があった
私の所属する派閥は最大派閥でどちらかというとのんびりとした同窓会的派閥であったが、他の派閥は毎年管理職を合格させる事を1番の目標に掲げ、管理職試験前には合宿もするという戦闘的派閥
あまりにも呑気な我々の派閥は女性達からは「若殿」の仲良しグループと呼ばれていたらしい(笑)
女性管理職を目指す派閥は上下関係が厳しく、スーツのスカートの丈や色も指摘され、会議の時には誰にはどんな手土産やお菓子を持参するかまで批評されていた
そこでも女性ジャーナリストと同様に「男性の2倍働き、優雅に魅せる」ような事が語られていた
女性の上司と一度だけ仕事をしたことがあるがまさしく男勝りな人で女性をあまり感じさせなかった(優雅ではなかったかも…)
私の部下で世界中を旅行し頭の回転の速い美しい女性がいた
その当時管理職としてかなり経験を積んだ私には誰も意見しなかった、会議とは名ばかりで私の説明を皆が黙って聞くだけであった(今となっては恥ずかしい自己中管理職であった)
会議中に私の発言に対してはっきりと意見したのがその女性だった
会議の後で自分の部屋に呼び、「大勢の前で意見するな」と厳しく叱責したが(なんと傲慢な嫌なヤツだった事だろう)
彼女は毅然たる態度で私に対して持論を述べた
その年下の彼女から「自分とは相反する意見を受け入れてより良いものを作り上げる」考え方を学んだ
今は若くして管理職になり全国的に活躍している
櫻井よしこの生き様とその女性が重なる
自分の考え・意見をしっかり持ち常に弱者の側に立とうとする
周りからは少し生意気に感じるくらいが丁度良いのかもしれない
今はそんな人は超苦手だが
Bobも大丈夫だと♪