歴史は繰り返すという不安は果たして杞憂なのか
現代に生きる私たちへの警告を読む

 
ヒトラーの右腕としてナチ体制を牽引した宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルスの103歳の元秘書が、69年の時をへて当時を回想する
※ゲッペルスとその家族
ゲッペルスの6人の子供も妻マグダと共に自決
文中より(ある政治家の言葉)
今日の社会状況において
ーかつてと同じようにー
半民主主義的な流れや右翼的な大衆迎合主義が幅を利かせ、社会や民主主義のシステムをゆるがしかねないところまできている…
 
第二次世界対戦前の活気あるベルリンで放送局に勤めていた「夢見る乙女」は
ある意味「少し特別」なのだと感じ、「今の時代」をよく理解している女子なのだと自負していた
現代にもいるOLのような感覚だと思う
106歳まで生きた彼女は「私たちは何も知らなかった」と強調する
「焚書」も見たことが無くそれよりもっと恐ろしいユダヤ人迫害さらには強制収容所についても気楽に考え「誰も知らなかった」と振り返る
 
悪は存在するわ、悪魔は存在する
髪は存在しない、だけど悪魔は存在する
正義なんて存在しない
正義なんてものないわ
 
そう語る彼女は
もっと多くを知っているべきだった
と今の私たちに伝えた
 

「私が罪の意識を感じるのは、ドイツ国民はナチス政権を助けたと非難された時。ドイツ人として私もナチス政権の渦中にいた1人ですし、ヒトラーが独裁政治を遂行していた事実は皆知っていたのですから」 

今思うに、私も卑怯者のひとりだったのです

 

政治に疎い私に突き刺さる言葉であった