日中は日差しが暖かいが空気は冷たく、軽くお酒が残るヤレヤレ
久しぶりに環状線に乗ると立っている人が居るにも係わらず優先座席が空いていた大阪では珍しい?!
ひょっとしたら最近はそうなのかも
年齢的に都合よく座る(いつもは立つが軽い二日酔いでと自分に言い訳(笑))
しかし!目の前に立つ青年がおもむろにお菓子を食べ出すやはり
そんな日に
哲学的というか深く考え過ぎている作者なのだろうか帚木蓬生を思わせる専門用語が続出する物語を読む
医師として診察したいんです。あなたのセックスを−。テロによって体の痛みを失った青年は、女性麻酔科医にとって舌なめずりするような実験台だった−。
心に痛みを感じない、他人に共感を持てない医師野宮万浬(まり)と、テロに巻き込まれ体の痛みを感じなくなった貴井森悟。二人が出会い、性愛の中で痛みのある世界と無痛の世界がせめぎ合う。経験した痛みの再現を望む老人の過去も絡み、濃厚な匂いが立ちこめる。
作者曰く
「体より心の痛みを感じない方が、世界のあり方に異議申し立てをしてくれるのではないかと思考が発展していった」
医療用語と官能的な言葉で彩られた性愛シーンは濃厚
物語は、3代にわたる万浬の家系やかつて経験した痛みの再現を望む老人の過去などを織り交ぜながら、展開していく。
登場人物たちは「人は痛みに支配されている」「自分や愛する者を傷つけられた痛みが、暴力や戦争を生む」と語り、「世界は痛みで出来ている」と説いていく。
読み疲れて下巻は一休み♪
二日続けて軽く酔う