空腹は最強のクスリ.その3 | こころとからだを癒す茂原の医師のブログ

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あたまとこころとからだをテーマに
日常生活や診療での気づきを綴ります.

みなさん、こんにちは。

こころとからだを癒す

茂原の医師

永野 修です。

 

 

前回、前々回のブログで

この本を紹介しました。

 

最新医学デビデンスに基づく

本当に正しい食事法は

「何を食べるか」ではなく

「食べない時間を増やす」

たったこれだけだった。

さて、

3つ目のポイントは

 

僕が1月6日から、この食事法を

実践してみた感想を伝えます。

 

まずはどのように

空腹の時間を作るのか

考えてみたのですね。

 

睡眠時間を含めて

12時間以上の時間を捻出しよう

と考えると

 

夕食はたいてい20時ころですから

そこから

12時間後は朝の8時。

 

ただ、

その時間には出勤していて

まもなく業務が始まりますので

それ以降に朝食を摂るのは難しい。

 

そうなると

朝食を食べずに、

午前中を過ごしてみる

ということが思いつきました。

 

幸い、

この本には

空腹の時間中でも

ナッツ類(できれば味付けなし、

素焼きのもの)などであれば

いくら食べていただいても

かまいません。

 

と書いてありましたし、

 

ナッツ類が苦手な人は

生野菜サラダ、

チーズ、ヨーグルト

など、ご飯や麺類、パン

肉といった「食べものの塊」

でなければ、大丈夫です。

もちろんカロリーゼロの

飲み物は全く問題ありません。

 

とも書いてありました。

 

そこで

お徳用ミックスナッツを

スーパーマーケットで購入して、

1月6日から始めてみたのですね。

 

さて、

初めて1週間くらいは

やはり

10時くらいには

お腹が空いてきて、

ミックスナッツをそれなりに

食べていました。

 

ただそれ以降は

水分(紅茶ですけれども)を

多く摂ることだけで

11時くらいまでは、問題なく

過ごせるようになってきました。

 

ちなみに

11時まで頑張ると

空腹時間は15時間になりますね。

 

それくらいになると

自分の中で食べてもいいかなと

許可が出始めて、業務の合間に

時間があったら早めに昼食を

摂ったり、お菓子を食べたり

しています。

(空腹の時間以外では

 基本的に何を食べても

 良いと書かれています)

 

そして

この生活のリズムが

(朝食を抜いて早めの昼食)

現在まで続いています。

 

その結果、

良いことが3つありました。

 

1つ目は

出勤前に時間が出来たこと。

 

朝食を摂らないので

(ただ白湯や紅茶を飲みますね)

食事の時間の分

(10~15分ですけれども)

時間が空きました。

 

その時間で

ヨガをしたり、

手帳を書いたり、

セルフコーチング(今日一日を

どのように過ごすかを考えること)

をしたり、

家事(食器を洗う、洗濯を干す)

を妻と一緒にやったり

 

気持ちに余裕をもって

家を出ることができるように

なりました。

 

これって

それまでのように

慌ただしく、

時間に追われるように

出勤していたときとは

大きな違いがあるのですね。

 

どうしても

ストレスがかかる医師の仕事に

向かうには、明らかに

今の方が良い精神状態で

出勤できていますね。

(妻も夫の朝食の気遣いを

しなくて良くなったので

時間と気持ちに余裕ができたと

喜んでいますしね。)

 

2つ目は

便秘が解消されたこと。

(定期的に排便ができるように

 なったこと)

 

朝は、慌ただしく、

出勤の準備をして

勤務中も忙しく働いていると

たとえ

便意があっても、

痛みがないものであれば

後回しにしてしまっていました。

そうすると

便秘がちになってしまいます。

 

半年前までは

全く気にしていなかったのですが、

猫を飼うようになって、

その猫が毎朝、ほぼ同じ時間に

トイレで便をしているのを

見ていると、

 

これが本来の

生理的な消化機能なんだろうな

と思うように

なってきたのですね。

(ペットは癒しだけでなく

 いろいろなことを

 教えてくれますね)

 

そうすると

自分がそうではないことに

違和感を覚えてきたのです。

 

いくつかの試みを経て

(整腸剤を飲んだり、毎朝同じ時間に

便座に座ってみたり)

今回の取り組みで

それが解消されたようなのです。

 

お腹を休めると、

排泄も上手くいくように

なるのですね。

 

併せて

1年前に漢方(中医学)を

喜多先生から学んだときに

人間のリズムはこのようになって

いると教わりました。

 

 

つまり

8時間ごとに3つの作用に

分かれていて

 

昼の12時から午後8時(20時)までが

消化、吸収(消化酵素が働く)

 

午後8時(20時)から午前4時までが

同化、合成(成長ホルモンが分泌、

代謝酵素が働く)

 

午前4時から昼の12時までが

異化(分解、解毒)、排泄

(代謝酵素が働く)

 

のですね。

 

このリズムを考えると

午前中は排泄の時間になるのです。

 

そう考えると

朝食を摂ることは

体は排泄したいのに、

食べものが口から入ってくる

(消化が始まる)

ので、ちょっとした矛盾が

体の中で起きていると教わりました。

 

そのことを思い出し、

この中医学の教えからも

朝食を摂らないことが

便秘の解消に繋がったことは

理にかなっているのかも

しれませんね。

 

3つ目は

夕食が(今まで以上に)

楽しみになったことですね。

 

3食のうち1食抜くだけで

やはり

人間の食欲って強いのですね。

 

昼食って

決まった時間に摂ることは

仕事柄難しいので

時間が空いたときに

ささっと食べられるように

サンドイッチだったり

おにぎりだったり、

軽いものなので、

 

そのためか

しっかりとした食事が

無性に食べたくなるのですね。

 

夕食時に

食卓にならんだ

ごはん、みそ汁、おかず

などを見るだけで

とても幸せな気持ちになれます。

 

そして

「貴重な今日の一食」と思うためか

つい、

ゆっくりと噛みしめて

「美味しいな~、幸せだな~」

なんて呟きながら

味わって食べることをして

しまいます。

(これも消化には良さそうですよね)

 

一緒に食事をしている

妻も嬉しそうにしてくれますね。

 

さて、

僕にとっての

「空腹」は

今のところ

いいことだらけのようです。

やはり

「空腹」こそ最強のクスリ

なのかもしれません。

 

どうやら

もうしばらく

この生活は続けていくことに

なりそうです。

 

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。

 

追記:

ちなみに、空腹の時間以外は

何も気にせずに食べていますが、

体重は少しずつ減るようです。

年末年始の暴飲暴食で3kg増えた

のですが、その分は減りました。

ただ

これからは増えるのか減るのか

現状維持になるのか、

また何か変化がありましたら

報告しますね。

 

 

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