未来の幅 | こころとからだを癒す茂原の医師のブログ

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あたまとこころとからだをテーマに
日常生活や診療での気づきを綴ります.

みなさん、こんにちは。

こころとからだを癒す

脳神経外科ドクター

永野 修です。

 

 

「未来には幅がある」

 

最近のお気に入りのフレーズです。

 

以前のブログで紹介した

緩和ケアの魔法の言葉に

 

 

ふくしま在宅緩和ケアクリニックの

橋本 孝太郎先生がこの言葉を

魔法の言葉として紹介して

いました。

 

一部を抜粋して紹介しますね。

 

この言葉を使用する

シチュエーションとして、

バッドニュース(悪い話)を

伝える時や、治療について

メリット・デメリットを伝える時、

これから先の症状変化に

ついてなど、未来の不確定要素

を含む内容を患者・家族と

コミュニケーションする場合に、

とても有用である。

医療者に限らず、さまざまな

職種で使用することが

できる。

 

「○○さん、がんを治したい、

治りたいというお気持ちは

よく分かります。物事には

いい面と悪い面があるように、

これからのことには幅が

ありますよね。

私も医師ですが、○○さんの

未来のことは100%のことを

お伝えすることはできません。

具合が良くなった場合を

期待するのはもちろんのこと

ですが、もし、具合が悪くなって

いく可能性があるとしたら

それに備えることも必要では

ないかと思うのです」

 

~略~

 

「そういう可能性ももちろん

あります。ですが、

未来のことには 幅がありますから」

 

このように

実際に患者さんと会話した内容を

交えて、解説してありましたので

「うん、うん、そうだよね」

って理解が深まりますし、

自分がその言葉を使うであろう

シチュエーションも

想像しやすくなりますね。

 

そして

もしかすると

これって

患者さんだけでなく

自分にも当てはまることなんだな

と思えてきたのです。

 

現在から未来へは

一定の角度を持って広がりが

あるとします。

 

その角度は、

ある人は5度くらいの狭い幅

かもしれませんし、

別の人は45度とか60度とか

広い方もいるかもしれません。

(中には自分の未来は

前方180度すべてに広がって

いるんだという人もいるかも

しれませんね)

 

それに

時間軸を加えて

考えてみると

 

明日は

現在からそれほど

離れていないので

未来の幅(広がり)が小さいです。

 

つまり

明日はこんな一日になるだろうって

ある程度、予想がつくのでは

ないでしょうか。

 

そして

その視点を少しずつ

未来に移動していくと

 

明日よりも1週間後、

 

1週間後よりも1か月後

 

1ヶ月後よりも1年後

 

1年後よりも10年後の方が

 

明らかに未来の幅が広がっていて

それを予想するのは難しくなって

きますね。

 

そうだとしたら

 

未来になればなるほど

良いこともあるだろうし

悪いこともあるかもしれない。

 

それならば

どちらの方に進みたいのか、

自分には

それを選択する自由がある

と思えてきたのです。

 

(患者さんには、

良いことを期待しつつ

悪い事にも備える

(Hope for the best,

and prepare for the worst)

 

このようなニュアンスで

プラスとマイナスのことを

両方とも考えてみましょうと

話をするのですけれども、

 

つい自分は物事を

ポジティブに見る傾向が

あるためにこのような

捉え方になってしまいます)

 

そんな

自分にとっては

 

「未来には幅がある」

とは

 

「今の自分には

無限の可能性があるんだ」

 

と思わせてくれる

魔法の言葉のようです。

 

最後まで読んでいたいただき

ありがとうございました。

 

 

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