僕らのミライへ逆回転 | 元レンタルビデオ屋店長の映画感想

元レンタルビデオ屋店長の映画感想

映画の感想、自分の好きなもの色々書いています。宜しくです。

ボクラ
「エターナル・サンシャイン」「恋愛睡眠のすすめ」のミシェル・ゴンドリー監督が、ひょんなことからハリウッド映画をホームビデオで勝手にリメイクしてしまうおバカな男たちの姿を、手作りへのこだわりと遊び心いっぱいに描いたハートウォーミング・コメディ。主演は「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラックと「16ブロック」のモス・デフ、共演にダニー・グローヴァー、ミア・ファロー。なお、主人公たちが客に対し自作のビデオをごまかすために“Sweded(スウェーデン製)”と偽ったことから、“Sweded”という造語が一般にも広まり、インターネット動画サイトなどでも創意工夫にあふれた“Sweded”の手作りハリウッド映画がブームとなった。
 まじめな青年マイクが働く小さな町のおんぼろレンタルビデオ店“ビー・カインド・リワインド”。時代に取り残された同店にも再開発の波が押し寄せ、いよいよ取り壊しの危機に。そんなある日、店を空ける店長に留守を任されたマイクだったが、幼なじみのトラブルメイカー、ジェリーのせいで、商品のVHSビデオが全てダメになってしまう。あわてた2人は、ビデオカメラ片手にダンボールや廃材を使って「ゴーストバスターズ」や「ラッシュアワー2」をリメイクし急場をしのぐ。オリジナルとは似ても似つかないチープな手作りビデオだったが、いつしかそれが評判を呼び、2人は町の住人たちを巻き込み「ロボコップ」や「2001年宇宙の旅」、「ドライビング Miss デイジー」といったハリウッドの名作、ヒット作を次々と勝手にリメイクし始めるのだったが…。



おもちゃ箱をひっくり返したような作品で面白かった。この手作り感はたまらないね。

この映画は自分の境遇と重なり、本当に心にきた。みなさんも知っているように、私が働いていたお店も無くなってしまいましたから。


今のレンタル屋ってこの映画で言っているようにアクションとコメディだけなんですよね。マニアックな映画もないし、店員も知らない。映画通の方なら、今のレンタル屋の入荷している作品を見て「大作ばかりに頼りすぎだよ」って思うかもしれないですが、アクションコメディしか稼げない世の中。需要と供給なんですよね。それだけ娯楽作品重視で、それ以外はみんな赤字です。


この映画の店長が他店の大型店を偵察して同じように自分のお店も変えようとするのですが、非常に分かります。お店が閉まりそうなときは、私もしていましたし。^^;


小さいお店は淘汰され、すべて大型店へ移行。。悲しいですねえ。。><


ちなみに“Sweded”をユーチューブで検索すると、手作り映画がたくさん見れますよ