- キッチン・ストーリー/ヨアキム・カルメイヤー
- ¥3,636
- 「卵の番人」のベント・ハーメル監督が、50年代にスウェーデンで実際に行われたという“独身男性の台所での行動パターン調査”をヒントに、調査員と調査対象者となった2人の中年男性の奇妙な交流をユーモラスに綴ったほのぼのコメディ。最初は不信感から対立していた2人が、徐々に打ち解け合い心を通わせていく姿を暖かな眼差しで描く。
1950年代初頭。急速に近代化が進んだキッチンでは、使う人の行動パターンを知るため様々な調査が行われていた。スウェーデンの“家庭研究所”では独身男性を対象にした台所調査を実施することになり、多くの調査員が調査対象者宅へと派遣された。“馬”がもらえるからと調査に応募したノルウェーに住む初老の男性イザックの家にも、中年の調査員フォルケがやって来た。しかし、イザックが手にしたのは赤い馬の人形。やがて、フォルケは台所に奇妙な監視台を設置すると、イザックの観察を開始する。調査対象と一切交流してはならないという規則を律儀に守り通すフォルケに、イザックは不信感と敵対心を募らせるのだったが…。
本当は、過去に観たB級作品を載せようかと思いましたが、あまり覚えていないので。。この映画は、時間が経って物語は少し忘れてしまっても、“心に温かいものが残った”のは、いつまでも覚えている。爺さんと、調査員のハゲのおっさんの話ですけどね、この二人が可愛いんだな、これが。いつのまにか奇妙な友情が芽生えて、二人だけで爺さんの誕生日を祝っているシーンとか、にやけてしまった。爺さんの友達が嫉妬して、歯痒い思いをしている印象的だった。この友達のシーンがスパイスになっていて、中盤の中だるみになりそうな場面で、心を揺らせてくれた。ラストも好きです。
ちなみに