ナルコ | 元レンタルビデオ屋店長の映画感想

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ナルコ

どこでも発作的に眠ってしまう病気“ナルコレプシー”に悩まされているギュス。夢の中では思い通りなのに現実はうまくいかない彼には、眠っている間に見た出来事をコミックに描くという天才的な才能があった。ようやく自分の道を見つけ一念発起するが、ある日車に激突され昏睡状態に陥ってしまう…。「世界でいちばん不運で幸せな私」のギョーム・カネ主演で贈る奇想天外なハッピー・ムービー。

どこでも眠ってしまう不思議な病気“ナルコレプシー”のおかげ(?)で、夢の中ではヒーローになれることに喜びを感じているちょっと不思議な青年の物語。一見『アメリ』にも通じる“癒し系”で“脱力系”な主人公ギュス(ギョーム・カネが鬚面、体重大幅増量で好演)はもとより、彼を取り巻くキャラクターが魅力たっぷりだ。たとえばギュスの親友レニー。夢は世界一のカラテ家になることという、これまたヒーロー志向の夢想家だ。心の師匠はジャン=クロード・ヴァン・ダム(本人の友情出演にはビックリ!)というところで大いに笑いを誘う。



これは、面白かった。主人公の夢の中での映像は凄い映像で、戦争、アクション、SFと色んな世界に見る者も連れて行ってくれる。一つの映画で色んなジャンルの映画を見ている気分。その映像がまだ凄くて、凝っていて金も凄く掛けてる映像で楽しかった。友達の自称世界一のカラテ家も面白い。ハリウッドのように、ただ楽しく、ハッピーでは終わらないのが、フランス映画。中盤からから見ていて心が苦しくなってくるが、そこがとても良い。