シッコ | 元レンタルビデオ屋店長の映画感想

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シッコ
¥2,953

医療保障の破滅によって崩壊し、粉々にされ、場合によっては絶たれてしまったごく普通のアメリカ人数名のプロファイルで幕をあける本作は、その危機的状況が、4700万人の無保険の市民たちだけでなく、官僚形式主義によってしばしば締め付けられながらも保険料を律儀に支払っている、その他数百万人の市民たちにも影響を及ぼしていることを明らかにする。いかにしてこれほどの混乱状態になったのか、それだけを述べた後、観客はすぐに世界へ連れ出される。カナダ、イギリス、フランスといった国を訪れるのだが、それらの国々では、国民全員が無料医療という恩恵を受けているのだ。またムーアは、9・11事件の英雄の一団を集結させる。彼らは、アメリカにおいて医学的治療を拒否され、今も衰弱性疾患に苦しむ救助隊員たちであった…。 彼の映画の作り方は疑問があるけれど、良い悪いべつにして、ストレートに問題に投げかけている。ユーモアと皮肉たっぷりで描き、アメリカの医療制度を赤裸々に描き出しています。


・・保険がなくて支払い能力がない人が、病院から出されて路上に放置された女性の話は言葉を失った。。あまりにも非人道的過ぎて怒りさえ覚える。そして日本も同じような事があったし。地獄(病院)の沙汰も金次第ってか。カネ、カネ。。嫌な世の中だ。この題名のシッコっ意味が分からなかったんですが、調べると、 (sicko)」とは、「病人」「狂人」「変人」などを揶揄するスラング。なるほど。