東淀川区区政会議「本会」と「教育・健康・福祉部会」に出席し、区政委員の皆様のご意見やお考えをお聞きしたり、東淀川区役所の施策に関して提起させていただき、委員の皆様と意見交換をさせていただきました。

東淀川区区政会議は、今日の会議からが新任期で、新しい委員の皆様が会場やオンラインで出席され、本会議では、議長に 菅原地域の 上原雅子  さん、副議長に 豊里南地域の 幸田正人 さん が選出されました。

また、本会終了後に開会された 教育・健康・福祉部会では、委員の皆様お一人お一人からご意見やお考えを聞かせていただき、活発な意見交換が行われました。

行政の会議には今日が初めての出席という方々が何名もいらっしゃり、行政文書の言葉などに戸惑っている感じの方もいらっしゃいましたが、それぞれ思いや目的を持って委員になっておられる方ばかりだけあって、皆様のご意見にうなずくものばかりで、とっても有意義な会議になっているなと思いました。

特に、部会において、現役世代の生活困窮者への支援のあり方、地域の集会所などをもっと活かした施策展開、高齢者に対する見守りや支援、不登校の子どもたちと家族への支援や交流の場づくり、乳幼児の父親向け講座のもっと施策効果の高いアプローチ、などなど、どれも区役所が行う施策としての現状課題と問題意識に対する委員の皆様の的確なご意見が述べられていたと感じました。

私、笹川おさむ からは、部会において、東淀川区役所が新規事業として進めようとしている『児童生徒の自己肯定感 の向上を図る表彰事業』について、目的である『児童生徒の自己肯定感の向上』を、具体的取組である『日常や学校生活において優れた活動や慈善の行動等をした児童生徒を表彰すること』で図っていくためには、「かなり緻密な表彰内容や制度にする必要があるのではないか、そして、このことについて、区政委員の皆様にご議論をしていただきたい」旨の提起をさせていただきました。

なぜこのような発言をしたかというと、表彰を受けない児童生徒のメンタルや自己肯定感への影響も考慮する必要があるのでないかと考えるからです。

自己肯定感とは、「自己のありのままを肯定(認める)すること」ですが、他者との優劣比較によって、自己肯定感が下がってしまう子どもがいるのも事実です。

このような思考の児童生徒に対して、いかに上手くアプローチし、自己肯定感が向上するような働きかけを行えるかが大切で、活動的な児童や優れた成績をおさめた児童生徒だけを表彰しても、区役所が抱いている問題意識の解決策には成りずらいどころか、マイナスにすら働きかねない懸念があるからです。

児童生徒を表彰することには、賛成です。優れた成績や社会貢献度の高い活動に対して、子どもたちが表彰を受けることは成長にもつながりますし、その子の自己肯定感や自己有用感にもつながります。

ただ、現在、東淀川区で課題となっているのはそこではなく、「自分には、良いところがあると思うか」という質問に対して、「全く思わない」や「あまり思わない」と回答する児童生徒が全国平均に比べ多い傾向にあるというところであったり、家庭状況から児童生徒がそのように思わないという環境になっているというところです。

このあたりの考え方は、学校教育関係者の中では、認識が拡がってきているので、区役所としても、このような考え方を捉えた施策を展開することが大事なことだと考えます。

安易に表彰するだけでは、東淀川区役所が目的としていることに対して、最適解にはなっていないのではないか、または、最適解とするためには具体的にどのようにすればよいか、を深く検討する必要があると考えた次第です。

区政会議は、地域住民の皆様のリアルな声やご意見、または地域課題をお聞きし、その解決策を皆さんと考えることのできる場です。

大阪市会議員の皆さんや大阪市長をトップとした行政職員の皆様には、この区政会議で出ている委員の皆様からのご意見やお考えにしっかりと耳を傾けていただき、その課題を解決すべく、しっかりと動いていただきたく思っております。

東淀川区区政会議委員の皆様、今後とも引き続き、活発なご議論をよろしくお願い申し上げます。