大阪における 府立高校 70校 & 私立高校 54校 が 募集 定員割れ のインパクト⚡️  急激な少子化の中での 構造的問題、つまり システムエラー ⚠️   府立高校の入試制度を変えるだけでは、小手先すぎる💧 


本日、大阪私学会館で開催された 大阪の学校教育の発展に向けた公私連携会議 を傍聴し、府教育庁 幹部職員 と 大阪私立中学校高等学校連合会(以下、中高連)役員さん との議論・意見交換を聞かせていただきました。


現在、大阪府学校教育審議会 では、府立高校改革 の方向性と 入学者選抜 制度のあり方 について、有識者の皆さんを中心に議論が行われています。その中で、府立高校の入試日程の前倒しについて、議論が行われていますが、今日の公私連携会議では、中高連の役員さん方から 辛辣で本質的な、そして、府教育庁として耳が痛くなるような意見が多く出ました。


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中高連の役員さんの主な意見(要旨)


○ 安易に、入試制度を変えたからといって、府立高校の入学者が増えるわけではない。


○ 今、この会議でやらねければならないのは、大阪全体の視点で 大阪の高校教育 をどうしていくかの議論。


○ 府立高校入試の合否から入学までに、生徒を受け入れる体制や準備の時間が短いと府立側は言うが、私学も公立併願の入学者の受け入れ準備に関して、その期間は同等なので、府立高校の入試前倒しの理由にはならない。


○ 府立入試日程を前倒しすれば、私立入試日程も前倒しになるだけ。そうなれば、意図したことになるのか。全体的な前倒しは、中学校への影響は大きい。


○ 府立高校の志願二極化の結果をちゃんと分析・検証して、根拠をもって制度改正を行うべきではないのか。


○ 大阪府が 府立高校に投じている(生徒一人あたり)予算(お金)が少なすぎるから、府立高校の魅力化につながっていないのではないか。それが顕著に表面化しているのが、府立高校施設の老朽化問題。入試日程で誤魔化すべきではない。


○ 府立高校の定員割れは、無償化拡充だけの影響ではない。


○ 10年ぐらいの時間軸で、地域特性を勘案しながら、府立高校全体の学校数の計画を立てるべきではないか。私学は学校経営の感覚をもっているが、府立にはそれがないのではないか。


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私立高校の経営者である 中高連の役員さんのご意見は「なるほど ごもっとも」と思うのものが多かったです。


投資のない(お金をかけない)魅力化は、所詮、小手先の対応だと思います。府立高校の約半数が定員割れ(1学年240名未満の入学者数)しているのは、無償化になったからという府教育庁の言い分は、生徒に選ばれる府立高校作りや魅力化の意義ある議論から目を背けてしまうことになっていると危惧します。


もっともっと、本質的な観点での議論や、選択と集中という政策的投資、公立高校として果たすべき役割、そして、構造的な改革やシステム転換(パラダイムシフト)、つまり、大阪の学校教育全体での改革を真剣に本気で断行すべきだと考えます。


そして、反省すべき点は何なのか、修正すべき点はどこなのか、大阪府として、府教育庁として、府議会として、自問自答しつつ、目を背けずに議論し、結論を出し、政策実行していくべきだと考えます。


今の府立高校の現状になってしまっていること、特に 府立高校老朽化問題 でなかなか予算が増えないことに、大阪府議会議員 の一人として責任を感じております。


府立高校の設置者は 大阪府 です。府立高校の老朽化問題や再編統合の責任は、大阪府と 大阪府議会 にあります。この構造的問題を未来に先送りするような政治であってはならないと強く思っています。


大阪の子どもたちと未来のために、信念をもって、怯まずに取り組んでまいります。