維新府議団として、ギャンブル等依存症対策に関する条例案の提出を5月定例会及び7月臨時会において表明しましたが、その内容について、現在、関係者の方々との意見交換、調査研究、議論を進めています。 

以下、条例案提出にかける僕の想いを記します。

 公営競技(競馬、競輪、オートレース、モーターボート競走)やパチンコ等を適度に興じることは、府民生活に楽しみを与えている一方、これらのギャンブル等にのめり込んでしまうことにより、ギャンブル等依存症に陥る府民も少なくはありません。


 ギャンブル等依存症は、日常生活や社会活動に支障を生じさせ、多重債務や失業、借金や貧困といった経済的問題、引きこもりやうつ病の発症といった健康問題、さらには子どもを含めた家族とのトラブルや家族の苦悩、大学生等であれば中退といった問題を生じさせ、虐待、自殺、犯罪といった重大な社会的問題と負の連鎖を引き起こしています。


 また、昨今、オンライン・カジノと言われる海外ネット経由のギャンブルや公営ギャンブルのスマホ・アプリ投票などが手軽に利用できることによって、ギャンブル等依存症の問題が増加している傾向にあります。


 ギャンブル等依存症は、私たち一人ひとりが、誰もが陥る可能性のある病であるということを認識し、ギャンブル等依存症である者やその家族等が、安心して相談でき、治療が受けられ、そして、社会に復帰できる大阪にしていかなければなりません。


 したがって、ギャンブル等依存症問題を社会全体の課題だと捉え、社会全体で取り組むべきものであるとの考えから、府民が安心してギャンブル等を健全に楽しみ、健康的に暮らせる豊かな社会環境の実現をめざして、府におけるギャンブル等依存症対策の効果的かつ積極的な推進を図ることを目指したいと考えています。