府民・市民の代表である大阪府議会・大阪市会の議員。その議員の代表者(各会派の幹事長を含む)で構成されている『大都市制度(特別区設置)協議会』。その会議がこんなお粗末な状況だなんて、府民・市民の皆さんに、とても申し訳ないです。議論で勝負するのが議会の姿なのに、議論放棄で言いたい放題して散会しただけですか。
今日の午前に開催された『大都市制度(特別区設置)協議会』をネット中継で見ていて、自民さんと公明さんの発言から一番強く感じたことは、「欠席すればボイコットと言われるのが嫌だから、とりあえず始めは出席はするけど、本当はボイコットして議論なんてしたくないんですよー」というものでした。
他党の皆さんが、協議会会長の運営に問題があると主張するのであれば、会長の不信任案の動議を次回は提出されるんでしょうか。それとも、次回は欠席されるのでしょうか。はたまた、議員間討議に応じていただけるんでしょうか。
今日の協議会は「決められない政治」そのものを見たような気持ちになりました。グローバル化の急速な進展やマーケットの拡大スピード、日本社会の超少子高齢化、ITやAIの進歩による産業構造や地域社会の変化などに対応し、行政や議会の最適な役割や自治の姿をフレキシブルに変えていくことを有権者の皆さんに提示することを決めていくのが政治の重要な役割ではないかと考えます。
これからのグローバル社会の中で、都市間競争がさらに激化し、人・モノ・お金を呼び込むことができる経済的な世界都市になれるか、それとも地方都市の一つとなるのか、大阪がどちらに舵を切るのかが迫られている状況だと感じています。
国民の生活の豊かさは、活発な経済活動による財源確保なくしては成り立ちません。だからこそ、まずは、人・モノ・お金を呼び寄せるだけの魅力を備えた大都市制度が必要不可欠です。いまの日本において、その役割を十分に果たしているのは、残念ながら、東京都だけではないでしょうか。
政府は、このグローバル経済の進展と急速なアジア各都市の成長の中で、東京・名古屋・大阪を一つの巨大な経済都市圏(スーパーメガリージョン)として形成できるようインフラを整え、日本産業の絶対的な成長エンジンにすることで、日本の成長と国家の発展を図ろうとしています。
その構想の中で、重要な役割を果たさなければならない都市が「大阪」です。いまの「大阪」の行政体で、東京都と並び立つ程の成長エンジン都市として、その役割が果たせるのか、という視点が必要不可欠です。大阪市の都市力では小さ過ぎる、大阪市を除く大阪府の都市力でも小さ過ぎる。だから、大阪市と大阪府の都市力を統合する仕組みが必要だと考えます。
その実現こそが「One Osaka」であり、それによる大阪の都市力の拡大が「Greater Osaka」です。これからの大阪が進むべき道は、真の世界都市となり、日本の成長エンジンとなって、大阪のみならず日本の発展と国家の繁栄を牽引できる都市機能を備えた未来、『新時代の大大阪』であることを願っています。
次回の『大都市制度(特別区設置)協議会』では、未来を担う子どもたちの前であっても恥ずかしくないような、未来志向の責任ある議論がしっかりと行われることを切に望みます。各政党、各議員で、それぞれの考えがあろうかと思います。その考え方や提案を真剣に闘い合わせる議論が見れることを願います。
https://m.youtube.com/watch?v=2S4uQtcc3xQ