TM-833 送受信不良 | Ham Radio 修理日記

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TM-833

電源は入り表示、操作は出ますが、送受信全くできません。

 

 

電源ラインに出力がありません、

 

 

液漏れでスルーホールが断線していました。

 

 

0.2mmのメッキ線でつなぎます、

左側は0.3mmの半田です

 

清掃し接続

 

 

半田面

 

 

その他のケミコンも液漏れがあり、全数交換。

 

 

同じく430側

交換後全調整。

 

 

交換部品

 

 

LED化し完了です。

 

 

別のユーザーさんから相談があり、156.8MHz(国際VHFメインチャンネル、東京マーチス)

にセットすると、433.0MHzでキャリアが出ているとの事で、直りませんかとの事。

この無線機も同じでした。

 

 

私の所有するTM-833も同じ症状、-53dBmと結構な強さ、アンテナから出ています。

 

この無線機に限らず、無線機は受信時でも不要輻射(筐体輻射)など出ています、

これには規定値があり規格内になければなりません。

 

TM-833は430/1200のアマチュバンドでの使用はスプリアス規定に入っています、

バンド外での受信スプリアスは考慮されていないし、必要もなく(検定上)

古い無線機なのでメーカーさんでは対応はしないでしょう。

 

156.8MHzの受信には使用しない方が良いと思います。