NT-616 KURANISHI TUNER | Ham Radio 修理日記

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NT-616 メーターが振れないとの事でお預かりしました。
 
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パワーを入れても振れません、
メーターは生きているので、出力を検出していないようです、
基板を見ても検波用のダイオードが見当たりません?
基板を外すことは想定していないようで、コイルが邪魔になり上からでは基板のビスが外れません…
仕方がないので底面板を外しチェックします。
 
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ありましたダイオード!何度か交換したのでしょうか?半田が汚いですね。
壊れていました、規格が分からないので手持ちの検波ダイオードに交換しました。
 
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交換しても組み立て直さないとチェックできません、メンテの事を考えていない構造ですね。
 
メーターランプをLEDにとの事でメーターを外します。
ランプはヒューズタイプの電球がメーター内部に入っています、LEDをシリーズに繋ぎ組み込みました。
 
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治りました。
 
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正確な校正は出来ませんが、調整します。
調整用の半固定ボリュームの回転部分が劣化していて、回すと割れてしまいました、4点交。
AUTOにしておくと、20Wを超えた時点でリレーが働きレンジが切り替わります、このタイミングの調整もします。
 
14MHzで100W、周波数特性の校正が正確にわからないので、周波数が上がると若干甘く出る傾向です。
同時にお預かりしたTS-680Sで動作チェック、チューナーも問題ありません。
清掃、ビス類を交換し完了としました。
 
 
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