TS-770 2SC2103A(144)10W 2SC2381(430)10W \184,800 1979年
修理でお預かりしました、TRIO時代のデュアルバンド、オールモード機です、
ファイナルはトランジスターで組んであります。

依頼内容はスケルチが開かないとの事、現象を確認し内部を開けます。
この時代の不良で真っ先に見るのは2SC460Bで、この機種も30個近く使用しています。
先ずはこれをすべて交換します、IF基板を外しすべて交換。

足が真っ黒ですね、IF以外にもPLL、キャリアユニットでも使用しています、
すべて交換、ローカルレベルも上がり動作も安定しました。
しかしスケルチの開かないのは相変わらずです、
スケルチを追いかけると、スケルチスイッチのQ47、2SC1815の不良とC225、タンタルが抵抗を
持っていた為でした。

交換し細部を調整します、
調整をしていると、突然電源が落ちました…
DCでは動作するのでACのAVRを見ると2SD588の不良でした、特殊な形のトランジスター
代品を取付、AVRの各電圧を調整します、壊れかけていたようです。

IFユニット調整中。

RFユニット調整中

メーターランプをLEDに交換、これだけのパーツを交換しました。

6ヶ月後に再度送受信不良との事でお預かりしました、
原因はVCOユニットのコイルの半田クラックでした、再半田で治りましたが
他のユニットも基板が歪んでいます、全体的に半田不良が起こり易くなってきている様です、
ある程度予防は出来ますが、ユニット数が多くすべての基板の再半田は不可能です、
不良になってから見つけるしかありませんね。
今回VCOユニットで見つけた、半田屑。
おそらく新品時からですね。 2011、11、7
