IC-760 修理 | Ham Radio 修理日記

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IC-760 HF 424×150×390 2SC2904×2(100W) \348,000 1987年
送受信不良で預かりました、このサイズです重い…
電源を入れしばらくすると動作しなくなります、
 
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現象も確認出来たので、とりあえず清掃から
フロントを外ます、アルミダイカストで出来たフロント部分は高級感があります。
 
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ノブ、ボタンを外し丸洗い、洗剤で洗うと水が黒くなりかなり汚れていました。
 
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上カバーを外すとSW電源と、ATU
電源を外さないとVCOをチェック出来ません、外したついでに電源の電圧調整、
少し高めでしたので、13.8Vに再調整しました、
 
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本題の動作不良ですが、奥に見える基準のクリスタルユニットの発振が不安定です。
 
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IC-760は標準で高安定周波数ユニットが付いています。
このユニットをゆするとガタつきがあり、調べてみると半田が外れていました、
再半田しチェック、安定動作するようになりました。
 
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シンセ部を再調整し、続いて裏に付いているIF部を送受信、再調整、
安定動作しています、
 
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SSBで実際に受信してみると静かです、
感度が悪いわけではなく、ノイズが無く弱い信号がはっきり聞こえます、
 
29MHzのFMでは、普段ノイズで空S5位で使えない周波数があるんですが、
この無線機で聞くと気にならない程静かです、これほど違うとは…
当時の高級機、値段相応でしょうか。