IC-731 HF A1,A3,A3J,F3 2SC2904×2 \156,000 1985年
電源が入らないとの事、”ヒューズ位で治るだろう”位の軽い気持ちでオークションで落札しました、
ところがこれ、重症でした…

取説、アクセサリーもすべてそろっていました、汚れはありますが傷は無く、錆もありません。
やはり電源が入りません、電源ケーブルをチェックし問題無いので、中身ですね、
とりあえずバラシ清掃。

奇麗になったところで、まずPAユニットに入っている13.8V系ヒューズF1、3Aをチェック
やはり切れています、出力側をテスターであたると0Ω何処かショートしています。

次にメインユニットの13.8V系をチェックした所、C361タンタルコンデンサーがショートしています。
これでヒューズが切れたんですね、交換し電源が入るようになりましたが、
受信音が小さく、送信もNGです。

何処からか抵抗の焼けた臭いがします、探して見るとIC19の電源ラインC316がショートし、
R308が焼けていました。

送信のパワーが出ていません、ここまで来ると高電圧がかかったのか?PA逝っちゃっているかな…やな予感
チェックでPAの入力にSGから信号を入れてみます、+1dBm入れると100W出ます、PAは生きていました。
ドライブ段を見てみると電源系のQ70がオープンし、R52も断線しています。
交換し調整すると100W以上出ました!

8VのREG出力が少し高めで8.35V、ちょっと怖いので交換すると7.99V、壊れかけでしょうか?

受信はしていますが音が小さく歪んでいます、
オーディオドライブの入力コンデンサーC277の容量抜けでした、交換すると
歪みはありますが正常な大きさになりました、

音のひずみの原因は、オーディオのIC周りのケミコンの容量抜け、交換後正常になりました。

メモリーバックアップ電池も交換、ホルダー式に。

各部再調整し、終了。
やはり24V掛けて壊したのか?電源系が逝っていました。
PA、シンセ系に問題なかったのは不幸中の幸いでしょうか。
