TM-741S 修理 | Ham Radio 修理日記

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TM-741S S-AV17(144)50W M57788M(430)35W \122,800 1991年
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TM-941Sのボタンがメーカには無い、との事でしたので741のパーツを流用しようと思い、落札しました。
出品では、操作が効かないジャンクとして出ていた物ですが、
簡単に治るだろろうと軽い気持ちで落札、失敗でした…
まずは、ボタン基板から、機構パーツまでまったく違います、
941と同じパーツはあるものの、ボタンは長さが違い加工しなければ使えません。甘かった…
気を取り直し、このまま使うよう修理します、
出品では”操作が効かないと”の説明で、写真ではLOCK表示が見えていたため、
操作ミスかな?なんて軽い気持ちでいました。
電源を入れてみると操作が効かず、リセットしても駄目です。
よーく基板を見ると、表面実装の電解の液漏れです、
外してみると、かなりひどく腐食しパターンが断線、スルーホールが…
久々のパターーン手直し、苦労し修正しました。
この写真は修理後で、電解コンデンサーに交換しパターンを繋いだ後です。
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このような場合、パターンを途中でつなぐのは無理なので、スルーホールのある場所から
新しく引き直します、断線3ヶ所、スル抜け1ヶ所パターン図が無いので探すのに苦労しました。
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ボリュームの線はメーカーでやったと思われる改修作業です、
コネクターの接触不良の為でしょうか?直接配線に治してありました、
941では無い、メモリー電池で時計用?
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これは本体側のメモリー電池、何時もの様に電池ケース式に変更。
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調整中です、この無線機ほとんど使っていなかったのでは?
フルパワーで144MHzは60W、430MHzでは45W出ます、
既定の50W/35Wに調整、受信感度も良好、周波数も狂っていませんでした。
無線部が調子が良かったのはせめてもの救いでした、
やはりオークションはリスクがあります、TM-741、841系で電源が入らない、操作不能等は注意が必要かも。
とっても良い品を落札出来る事もあり、やめられませんが…
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