TM-941S 2mパワー出ず | Ham Radio 修理日記

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TM-941S S-AV17(144)50W M57788M(430)35W M67711(1200)10W \149,800 1990年

オークションで出品されていた、2mの送信不良品、たぶんパワーモジュールと思い
手持ちがあるので、落札してみました。
この写真は修理後のですが、ボタンも欠落していてかなり使いこんでいました。
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2mで送信するとパワーが出ていません、微弱の信号が漏れているが、電流がほとんど流れていません。
パワーモジュールの電圧をあたると正常に掛っています、モジュールしかありませんね!
交換すると60W位出ました、
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ちょっといたずらでモジュールを開けてみました、
このモジュールは簡単にカバーを外せます、端子の半田付け不良等は修理できますが、
アルミナ基板で放熱器が付いていますので、パワーのある半田コテでないと、溶けませんのでご注意を
このモジュールは終段のトランジスターが焼けているように見えます、修復不可でした。
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430Mユニットを調整するには144Mユニットを外し行います、
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1200Mユニット単体で調整出来ません、エクステンションコードが必要なのでしょうか?
マニュアルには書いてありません、仕方がないので430Mユニットを付けたままチェック、
付けて、外してを繰り返しながらTCXOを調整し、周波数を合わせました、
幸いその他は問題ありませんでした。調整方法をご存じの方いらっしゃいますか?
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ファンの掃除
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最後にコントロール部の修理、この機種ボタンの欠落が非常に多いです。
このボタンを留めているのがスポンジだけの為で、これが劣化し固まると、
(このスポンジが厄介で、べとべとし上手くとれません)
前方向に外れてしまいます、新品は取り寄せ可能ですが、注文するまで自作を付けてみました、
2mm厚位のスポンジを切り、ボタンの入るスリットを小さめに開けボタンを差し込みました。
ボタンは残念ながらメーカには無いそうです、
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