PCS-2000 修理 | Ham Radio 修理日記

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PCS-2000 144MHz FM VP15D13LS(10W) \72,500 1978年
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フリマで手に入れた無線機です、電源を入れてみました。
操作、機能は特に問題はありませんでしたが、メモリー用電池が入ったままで
液漏れし、内部が腐食していました。
幸い基板、電池ケースの被害はなくシャーシのみ錆を取り除きました。
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電気的チェックをした所、送受信にかなりひどいノイズ(ゴロゴロ音)が出ています、
送信受信共出ているので、VCO関係と思われます。
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調べてみると、VCOの2SK19が不安定でノイズの発生源でした、
以前PCS-2800の変調ノイズで、Vcc系の電解コンデンサーの不良があったので、
同時に交換しておきました。
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受信感度の低下があり、BPFを再調整していたところ、ピストントリマーが
ケースから外れていました、ケースを開け再半田しました。
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MIXのFETをこの様にメッキ線でつなぐと、受信感度があがりました。
送信は大きな問題はなく、再調整で実用レベルまで修理できました。

 

PCS-2000はAZDEN最初のアマチュア機です、PLLも初期の回路で、
パワーモジュールはAZDENのオリジナル?です。
2nd、IF回路は専用IC(MC3357 MOTOROLA)ではなく、ディスクリートで組んであります、
その後PCS-2200になりMC3357になりました。
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