FT-690 修理 | Ham Radio 修理日記

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FT-690 50MHz A1.A3.A3J.F3 2SC1971(2.5W)¥65,800 1981年
受信音がおかしい、周波数が10KHz位ずれている、との事で預かりました。
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確認した所受信音が変です、各モード共ノイズが小さく電源電圧を変化させると音の大きさが
変化し不安定です。
まず、REGユニットの各電圧をチェック正常です、次にオーディオICの入力をオシロで調べた所、
正常に信号は来ていますが、出力信号が小さく歪んでいます。
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オーディオIC周りを調べた所、C131電界コン4.7μの容量抜けを見つけました。
黒いミニタイプのコンデンサーです、手持ちがあったため交換正常になりました。
周波数のずれは、VCO基準周波数のずれがあり再調整で治りました、
その他VCO、受信部、送信部、SSBキャリアバランス等すべてを再調整、
かなりずれていましたが、実用レベルまで戻りました。
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この機種はメモリーが10CHありますがメモリー保持できません、
メモリー電池の電圧を調べると、電圧0Vで液漏れもあります。
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何時もの様に、電池ケース仕様に改造します、使用していないパターンを利用し取り付けました。
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ぴったり収まりメモリーも保持できるようになりました。
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