Wikipediaに紹介されていた「幽霊坂」を巡った後、坂学会(!?)のページで紹介されていた幽霊坂を追加で歩いてみました。

先ずは、丸ノ内線の茗荷谷駅のすぐ近く、文京区の小石川5丁目と大塚3丁目の境にある 「湯立坂」 です。

湯立坂


茗荷谷駅方向から進むと、下り坂を歩いて行くことになります。

湯立坂の緑は良い感じ


幽霊坂というより、自然の中の坂を満喫できる坂で、土の香りと草の香り、木の香りを満喫しながら下ることのできる坂でした。

湯立坂を見上げる


坂を下から見上げると、途中でカーブしている坂で、昔の木々で暗かった様子を想像すると、「幽霊坂」だったのかもしれません。今では適度に拓けた自然を感じる明るい坂ですね。

次に向かったのは飯田橋駅・神楽坂から少々南西にある幽霊坂です。

神楽坂近くの幽霊坂


庾嶺坂は、幽霊坂が転じて庾嶺坂となったのか、庾嶺坂が転じて幽霊坂になったのか、判然としていないようです。

庾嶺坂


この細い坂を、絶え間なく人が通るので何あろうと思っていたら、坂の途中にキリスト教の教会があって韓国の方が頻繁に出入りしていました。

庾嶺坂の途中


若宮八幡神社までの多少急な坂道ですが、ここもあまり幽霊とは関係なさそうな幽霊坂です。

若宮八幡宮


坂の上の八幡神社です。
この神社までの参道としての坂道の役割を考えると幽霊坂ではなくて庾嶺坂が本来の名前ではないかと思えます。

ここから外濠の内側に入ると、富士見の幽霊坂があります。

幽霊坂


一気に3本の幽霊坂ならんでいますが、外濠寄りの長い坂が本来の幽霊坂のようです。

でも、この辺って・・・

角川村


まさに角川村への入り口でした・・・
右も左も角川・角川。アスキーも富士見書房も角川の仲間。

幽霊坂


幽霊坂の右の茶色い建物も富士見書房らしき垂れ幕がありますが、当然ながら角川のビルです。

坂上から見下ろす


坂の上から見下ろしても古来の幽霊坂の面影は無く、角川の怨霊がこの地を制圧しているかのようです。

日本歯科大横の幽霊坂


日本歯科大学の横の幽霊坂も、全く幽霊坂な面影はありません。

富士見小横


日本歯科大学と富士見小学校の間の幽霊坂も明るい道路なっているだけです。

最後に訪れた幽霊坂は、乃木坂です。

乃木坂


戦後のGHQは、乃木坂あたりから麻布あたりに居を構えていて、「幽霊坂というのは・・・」ということで乃木坂に改名となったようです。

幽霊坂と呼ばれていた


乃木神社の裏手に乃木大将の家があり、GHQの指導の元、乃木坂として改名されたようですが、そんな事までは碑には書かれていませんね。

このあたりから乃木坂


赤坂から歩いてくると、赤坂小学校を過ぎたあたりから上り坂となっていますので、このあたりからが乃木坂なんだと思います。

乃木神社

乃木神社(乃木会館)では結婚式が行われていました。
乃木将軍と結婚式に何の関係があるのか全く理解していませんが、乃木会館での結婚式ってよく宣伝していますよね。

こんな情景の中では、幽霊坂というのは微塵も感じませんね。

沢山の幽霊坂を訪れましたが、幽霊が出そうな幽霊坂ってあまりありませんね。
集中して幽霊坂をあるきましたので、暫し幽霊とは無縁な散歩生活を送りたいと思います。