消滅可能性都市。 | 行政書士おさくの部屋

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東京品川の行政書士。自動車、会社設立・起業と事業運営支援、遺言相続専門。これまでクルマ畑一筋で会社もやってます。

GW。

 

カレンダー通りです。30、1、2日やります。

 

っても予定は今のところ2つ3つだけ。ゆったりw

 

今月はショボかったんだけど、いろいろあったんで疲労感が大きいです。

 

 

一部にゃ知れているんですが、ワタシは望郷の念が強いです。

 

18歳までいた故郷。北海道留萌市。

 

ワタシの価値観とアイデンティティをはぐくんだ地

 

郷土愛とか望郷の念が強いのは、そこでの想い出が良いものばかりだからでしょ?なんて言われます。

 

んなこたあない。

 

こんな性格なんで恥ずかしい思いもしたし、悪いこともしたし、怖い人たちにボコスカヤられたりもしたしww

 

抹消したい想い出も多いです。

 

でも一生の仲間たちと過ごせた街。その街を今も守ってくれているヤツらもいます。

 

今回その街ががっつり「消滅可能性都市」に指定。

 

そりゃそうです。毎年500人ずつ人が減っているんですから。

 

35年前に36000人だった人口が今では18000人と半分に。若い者がおらず高齢化も酷い。

 

2050年にはさらにこの半分になる予想。

 

留萌だけじゃなく、北海道にはこんな都市がずらり。東北も酷いらしいですが。

 

 

基本、北海道は札幌圏と十勝圏以外は国からほぼ見捨てられます。大都市から見れば情だけで延命交付金をバラまいているように見えていると思います。

 

沸々と不満がたまっていたんでしょうね。ここんとこ中央の識者が強制移住論を口にすることもタブーですらなくなってきてます。

 

今回、全国でこの「消滅可能性都市」を公表したことにより、企業の地方進出や地方移住の動きは止まるでしょう。

 

人が減る、イコールその地域の経済もインフラも行政も衰退していきます。んでここにきて「将来なくなります」、そんな地域に新たに居を構える人や企業はまずいないでしょう。

 

逆の立場で考えると当然かもしれません。

 

でも「消滅可能性都市」として大々的に発表すること自体、意図的に都市部への移住の「流れ」を作るニオイもするんですよね。

 

住んでいる人がんばれ、じゃなく、これからここに引っ越すことはお勧めしません、みたいな。

 

だから、国って勝手だなぁ、と。

 

江戸時代から、開拓を煽って流れを作って北海道に移住させて、石炭もういらねぇ、牛乳もいらねぇ、コメも要らねぇ、魚は取りつくしちゃった。

 

怪しくなったのが様々な民営化政策のあたり。最後に道路公団でやり玉に挙がり巨悪として叩かれまくって。

 

北海道は本州のような歴史の積み重ねがありませんし、企業で言えば、本社の繁栄のために存在する孫請けみたいなもんで。

 

だから衰退は「カネはあげたでしょ?住民、地域の努力不足」で終わり。躊躇なく切り捨て、使い捨てできるんだろうなと。

 

ココが引っ掛かるんですよね。

 

果たして日本の名だたる都市って、努力してるのかい?努力したから繁栄したのかい?

 

目先の努力はあるでしょう。産業だの福祉だの行政事務だのインフラだの。

 

でも、たまたま武将がそこに都をおいて、努力しないでも、自然の摂理で人、カネ、モノが勝手に集まって経済が大きくなって、という循環に身を置いているだけじゃないのかい?

 

とww。

 

まあ自然に任せるのは間違ってはいないですが、国策をそうしてしまうと偏りますよね。

 

極論、東京から名古屋、大阪から福岡のライン以外は不要ということになります。

 

果たしてそれって国の体をなしているのかな、と。

 

信長、秀吉の時代、バラバラだった国をガシガシやって一つの国に統一して。その頃と変わらない経過にも見えます。

 

これはそのラインに住んでいる人は感じないです。繁栄の恩恵を受けているから。

 

あと、実際に疲弊している地方の人もそれをあまり感じてないですw

 

日々の生活に忙殺され、少しずつ真綿で首を締められているから感じないww

 

ワタシのような中途半端なポジションの人間が一番よく見えるのかもしれません。

 

「そんなこと言うなら、オマエが田舎に帰ればいいじゃん」

 

そう。そうなんです。

 

でもそんな場所で自分の力で食っていく自信がないww

 

自給自足?面倒くさいw

 

いざ帰ったところで何ができるという訳でもない。そんな力もない。

 

それがストレスなんですよね~ww

 

 

ココは東京ですからね。TVじゃ東京の華やかなネタばかり。地方ネタは災害や悲壮感漂う同情あおり狙いのものばかり。

 

かわいそうだね~、大変だね~、力になりたいね~。

 

と、自分が善人であることに酔いながら、

 

「でもあんな所には住めないね」

 

「よくあんな所に住んでるね。東京に住めばいいのに」

 

「今さら税金入れてもムダだよね。それなら東京のために税金を使ってほしい」

 

きっと8割そう見ています。

 

だから選択と集中、それに基づく強制移住論や自治体の閉鎖論もタブーじゃなくなってくるわけです。

 

もちろん人口が1000人を切ると行政機能も立ち行かなくなり、医療やインフラの供給も難しくなり、半径10km圏内にその機能を代替する自治体がなければ事実上「居住不可能」になります。

 

その問題に一番直面しているのが北海道です。

 

だからね、

 

政治家や霞ヶ関とか上から決めるんじゃなくて、地元から案を出してほしいんですね。

 

対象地域と受入れ地域を指定し、能動的、受動的問わず近隣の受入れ地域への転居には相当の補償を。

 

決して「カネを絞って放置して、廃れさせて居られないようにする」手段はとらないで欲しいです。

 

「憲法違反になる可能性があるからぁ~」で22条を国側に都合よく濫用させないように。

 

あとは産業ですね。

 

消滅可能性都市に新たに進出する企業の法人税や法人住民税や固定資産税を全部免税にしてやってくんねぇかなww

 

とまあ素人考えでもいろいろ出てきます。

 

なのに中央が何もやらないということはやっぱり何らかの意図があるんでしょうね。今後国自体の人口が急激に減っていきますから。

 

そんな中でも東京だけは右肩上がりを続けなければならない。

 

 

とどのつまり、きっとそこなんでしょうね。