お金を盗まれるのは大谷ばかりじゃない | 幸せな起業と新規事業とビジネスと

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 ドジャース 大谷選手が銀行口座から預金を通訳に盗まれた事件。最初6億8千万円ものお金を、口座から盗まれたのを大谷が知らなかったのはおかしいと思っていました。パースワードなどはいくら親しくても知りえない情報です。 

 

 ところが日本人プロ野球選手が米国に渡り、試合や練習に明け暮れるなかでの銀行口座開設やお金の管理。特に初めて口座開設のときなど、100%他人の助けなしには難しい話です。英語もITスキルも不慣れな人なら、盗まれることはそう難しい話ではなさそうです。 

 

 そんな光景をイメージしていたとき、昔会社の資金を事務の女性に持ち逃げされ、破産したゲームソフト会社の起業家を思い出しました。まだ二十代半ばの若い男性でしたが、子供のころからのゲームオタクでその腕を見込まれて会社を立ち上げました。 

 

 確かにクリエーターとしては能力が高かったようですが、人に使われることを嫌い自分のスタイルを貫こうとする性格でした。2年ほどしてわたしに相談してきたときは、既にバイトで雇っていた女性に会社の売上金を盗まれてからでした。 

 

 小企業の場合、会社の経理や事務全般で雇っている人に盗まれるケースはとても多いです。しかも会社の資金を一つの銀行や信金だけに預けていますから、即破産ということになります。盗まれるということに最初からまったく無警戒なんです。 

 

 開業に向けたいへんな苦労をしているはずですが、攻めることばかりに熱中して、守りに関してはあまりに脆弱です。ただこの傾向はたいへん多くの起業でみられます。一度でも起業した経験のある人なら、この守りに対しては厳しい考えをもつのですが。 

 

 資金管理に関して、人を信じるとか信じないとかという話ではありません。販売であれ、開発であれ、管理においても、失敗しない仕組みを考え抜くことです。これは開業を進めてから考えるのではなく、事前によく考えた上で起業に着手する性格の問題です。 

 

【ひとり言】 

 よく「あの人はよい人だから」と信じ込む人がいます。ただ人間は、良い人にも悪い人にもなります。その時々の環境によって、良い人にも悪い人にも変わるのが人間です。ただ難しいのは、悪い環境の中にあっても悪くなるよりその環境をバネに大事を成し遂げる人がいることです。結局は人間の成せることですが、できるだけ悪い環境には身を置きたくないものです。