イメージの翼−4 大崎クラス | 大崎淳治

大崎淳治

グラフィックデザイナー

僕が教えるのは大学の芸術学部4年生。
大学最後の一年、イメージの翼をいっぱいに広げて、
空高く飛んでいってほしい。
そんな思いから決めたテーマ「My Hobby」。

しかしながら、僕の授業や講義は、テーマの意味やイメージを限定するのではなく、
そこから、どれだけ発想や着想をジャンプしていけるかに着目点を置いています。
僕はそのジャンプ台みたいなもの。
なぜなら若い柔らかな脳に、果てしない期待をしているからです。

今日紹介するのは、
食べることや読書が好きだという言うFさん。
最初は食べることから着想して、
「深夜食堂」っていう
ちょと興味深いお店のデザインを提案したいと発言していたFさん。
皆が「ちょと怖そうだけど、行ってみたい?」と興味津々!
深夜だけ開店する食堂って?どんなの?って話し合いから一変?
一週間後には、
「オハナシノハナシ」をおはなししたいと提案を変更したいと言ってきた。
Fさんは、考え方をデザインしようと必死のようだ!

いいよ!その調子 、
僕の授業は、そこに重点をおいてるからね!

それにしても、ネーミングからして、楽しそうな提案です。

誰でもが知っるお話をふたつ 組合せて、まったく違う話を
創作すると言う、 1+1=?

基本リールは、
○原則的に著者が明快な本を選ぶこと。
○名作と称される作品を使用すること。
○刊行されている書籍を使用すること。
○文章は原文そのままで抜粋すること。
○旧仮名文字以外は改編はしないこと。

面白そうだ!

そして、自身が朗読する様子を
映像としても残すそうだ。
また、その告知ポスターも
タイポグラフィだけで制作していて、
味のある告知ポスターに仕上がっています。

知的なイメージのFさんらしい提案だと、
級友が口を揃えていたのが印象的だった。
デザインは自身の思想が知らず知らずに、にじみ出るものです。
「オハナシノハナシ」の朗読映像は7月23日公開予定です。
またこちらもご紹介しますので、
どうぞお楽しみに!

個人的には、「深夜食堂」のデザインも見たかったな~?
大崎淳治