母(78才股関節変形症)の入院で、1人家に残った父(81才カスハラ気質)


母は入院前に私から『認知症はちゃんと薬があるんだよ!1日でも早く治療をしてあげないのは可哀想だよ!お父さん、自分ではわかってないんだから。』と言われ認知症検査のある病院に電話したら『予約は半年後』と言われたらしい。


は?その病院 バカなのか?やる気あんのか?


で、父の認知症検査の話は風化してた。


でも母が入院してからの父のなかなかの行動に 私は見て見ぬ振りは出来ないので 私が知ってる地元の病院に電話したら 2日後に予約が取れた。


弟夫婦(弟は2人)と入院中の母に『お父さん明日認知症の検査連れてくねー』とLINEしたら 嫁も含めて全員が『え?お父さん行くって言ったの?』って返信(笑)

『まだ伝えてないよ。とりあえず予約して ダメならまたその時に考えるからー』と。


そして 父に

私『ねね、お父さん、年に一度市の健診受けてる?』

父『おお、やってんよ』

私『脳は?』

父『やってねーよ、そんなの』

私『えーーーー!?一番大事なのは脳だよ!私もダンナも毎年なんだかんだ頭痛やら目眩やら理由つけてMRI撮ってるよ』

父『あーそーだな、怖いなぁ』


    ヨシ!釣れた!


私『でもさ、何でもないと保険効かないからさ 何か頭の症状とかで自覚症状ある?例えば物忘れとか?

父『あーあるある、最近物忘れすごくてよぉ、鍵も何本もなくしてるし財布もなくすし 20万もする補聴器もなくしたよぉ』

私『いーじゃんいーじゃん!それなら保険で検査できるよ!』


と、本人からも了承を得て スムーズに進んだ。


翌日 予約の時間に 父と車で行く。

離れたところの駐車場に停め 病院まで5分ほど歩く。

話しながら歩いていたら 父がいなかった。

え?と思って振り返ったら5m位後ろを歩いていて、待ってたら『最近早く歩けないんだよなー』と。

あーそうか、私は父に対する記憶がまだ子供達と一緒に実家に遊びに行っていた15年くらい前で止まっていた。

81才だもんね、そりゃ立派なお爺ちゃんだわな。


病院に着いて 父がドキドキしてるのが見てわかったけど、『結構キレイな病院だねー』など他愛のない会話をして時間を待った。


名前を呼ばれて診察室に入ると 私くらいの男の先生が『今日はどうされましたか?』と。


先生が父の顔を見てるので『あ、もうここから認知機能の問診なんだな』と思って黙ってると 父が『最近物忘れが酷くて困ってます』と。

おっ!自分で言ってるーーーーー!!!

その後も 聞かれてもないのにあれやこれや話して、先生もチョイチョイ質問(これも検査)して『ではMRIを撮りましょう』と 父は検査室に。

その間に私は呼ばれ 先生からさっきの父の話で実際には違う箇所があるから聞かれ『過去の同じ話を何度もしたり、辻褄が合わなかったり、こちらの質問の内容が理解できなかったり認知機能に問題がありますね』と。

うん、やっぱり最初から先生は試していたんだなぁ。横から口出さないで良かった


MRIの次は長谷川式認知症スケールが急に始まった。


計算は100引く7 もう一度7を引いて、とか

野菜の名前を10個言う とか

結構できてたけど 16/30の結果


MRIは海馬の萎縮と何か白いモヤモヤを説明されて 薬が出た。


父 ショックだったかなー?

ちょっとかわいそうだったかなー?


でも 薬局で薬を待ってた時に『あれ?今日月曜日だよな?(土曜日です)』といきなり言ってきて『そーゆーとこな(笑)』って笑って言ったら 笑ってた。


あれは私を気遣ってワザと言ったのかな?


ま、とにかく アルツハイマー型認知症と診断された81才の父の第三?の人生が始まった!


じいじ、がんばれ!楽しめ!