アニサキス問題の根本
昨日書いたアニサキスの記事、皆様のおかげで大変好評いただけています。ありがとうございます。ただ、今回の件は、枝葉の部分でしかなく、問題の根本は別のところにあります。魚に限らずですが、食(特に生鮮品や日配品)に関わる経営体は、中小零細企業がほとんどです。そのような中、報じる方は、どのような報じ方をしても痛い目を見ることはありません。これが、大企業や権力のある団体であれば、スポンサー料を大幅に減らされたり、別のところで不遇されたりと痛い目をみるので、特にネガティヴな情報に関して不確かな事は言えないのです。しかし、食に関しては別です。しかも、消費者に対する影響が大きいように報じれば、注目も集まり、視聴率は取れるし、クリック数も増え、部数も売れます。不確かな事であっても、このようにされてしまう分野が水産の分野であり、食の分野なのです。では、どうすれば良いのかというと、情報の受け手である私たちが、冷静に物事を見るようにする他ありません。誰が報じているのか、事実はどうで、影響はどこまでなのかなどを複数のメディアを当たって今一度確かめてみてください。そして、できれば周りの専門家に聞く事です。そうでないと、食に関して本当に頑張っている方々が痛い目をみて、どんどんなくなっていきます。水産業、そして食を取り巻くこういった情勢の適正化をみんなで考えていく事が大事です。