文春新書の近田春夫著の筒美京平論をかった!☆☆☆☆ | あの頃のショーケンになりたかった! エコケーンの日記

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グループ・サウンズやローリング・ストーンズなどのロック、モーニング娘。などのアイドルに昭和プロレス、映画に落語に食べ物や大阪に関することやそのうえお城も好きで、見たり聴いたり、その時に感じたことを書きたい備忘録日記、、、、

 820日に発売された文春新書の近田春夫著「筒美京平大ヒットメーカーの秘密」の新聞広告をみて、近くの書店で即購入。850円+税なので、お手頃価格帯がなんと小室哲哉!

 

 

  で、どんな内容かというと、、、

第1部が「近田春夫による筒美京平論」

 第1章 開花前夜(19671971)、第2章 王者への行程(19711975)、第3章 快進撃(19761979)、第4章 アイドルそしてジャニーズ(19801989)、第5章 未解明の本質(19902020)、第6章 筒美京平なき今への考察といった構成。

 

 全て興味深いが、GS(グループ・サウンズ)に絞ると、近田春夫、昭和42年8月発売のヴィレッジ・シンガーズの♪バラ色の雲に心からがっかりしたが、昭和43年9月発売のジャガーズの♪星空の二人とオックスの♪ダンシング♡セブンティーンはカッコいい曲と評価。

 京平さんはビレッジ、ジャガーズ、オックス以外に関しては、割とマイナーな数グループにしか楽曲を提供していないんじゃないかなぁ、、、

 ただし、京平さんが編曲だけをやったのが、スパイダースの♪真珠の涙(曲はかまやつひろし)とブルー・コメッツの♪草原の輝き(曲は井上忠夫)

 また、70年代後半の沢田研二、山口百恵、ピンク・レディ、80年代の松田聖子、中森明菜の時代の王道中の王道には楽曲を提供していないとの話題も、、、

 

第2部が「近田春夫による対話篇」で3名へのインタビュー

 実弟の渡辺忠孝は、当時フィリップスのディレクターの本城和治についていて、GSに関わった後、ジャガーズを担当していたとか、興味深い証言が、、

 

「盟友・橋本淳が明かす創作現場と素顔」では、♪バラ色の雲や♪ブルーライト・ヨコハマは詩が最初だったが、曲先主体になるのは、その後しばらくたってからだとか、、、

 

「歌い手・平山みき眼に映じた〝父〟の肖像」では、橋本淳さんは「自分のガールガールフレンドが店をやっているから、そこ行って、好きなものを買ってこい。」で筒美京平さんは「僕の伯母さんが、洋裁をやっているから、そこ行って、洋服を作ってもらっておいで。」って、当時洋服を買ってもらっていたとか()

 

最終章では「近田春夫が選ぶ10曲」

 ネタバレになるので、選んだGSの曲だけを紹介すると

・ジャガーズの♪マドモアゼル・ブルース

 元ネタは、ビートルズの♪今日の誓い、換骨奪胎して着地する手腕に驚いた。

・ガリバーズの♪赤毛のメリー

 筒美京平の10曲に、まずは挙がってこない楽曲を選んでみた、

 この曲は本当に意図がわからない(笑)

 

 なかなか面白かったんだなぁ、これが、、、、

 

 それにしても、帯が小室哲哉とはねぇ、、、、