夏純子と江守徹の逃避行、太陽にほえろ!の「大都会の追跡」はモブシーンも素敵な名作だった! | あの頃のショーケンになりたかった! エコケーンの日記

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グループ・サウンズやローリング・ストーンズなどのロック、モーニング娘。などのアイドルに昭和プロレス、映画に落語に食べ物や大阪に関することやそのうえお城も好きで、見たり聴いたり、その時に感じたことを書きたい備忘録日記、、、、

関西ローカルのサンTV太陽にほえろ!」再放送は、マカロニのショーケン兄さんから、ジーパンの松田優作へと変わっていて、番組の表示もリセットされている。

優作ジーパンの第10話、第63話「大都会の追跡」はなかなかの名作でしたね。

監督:竹林進、脚本:鎌田敏夫

 

 予告篇のナレーションでは「張る。つける。そして追う。大群衆が埋め尽くしたマンモススタンドに、たった一つの点が犯罪の糸を操る。小さな幸せを投げ出してしまった女の、ひたすらな愛の逃亡。」

 

 愛の逃亡者、ヒロインは夏純子さんで、犯罪をそそのかしたのが江守徹1944年生なので、27歳。

 夏純子さんは1949年生、印象に残る映画があって、1968年の若松孝二監督作品「犯された白衣」と1971年日活最後で蔵原惟二初監督作品「不良少女魔子」

ウィキでは、①高校在学中から、両親の反対を押し切って女優を志し、「犯された白衣」に唐十郎の相手役として本名の「坂本 道子」名義で出演、②「第二の浅丘ルリ子に!」との期待を受け、197081日付で日活と専属契約を結ぶ、③「不良少女 魔子」に主演後、所属先である日活が一般映画からロマンポルノへの路線変更を決め、これを契機に松竹へ移籍とか、、、

 

大都会の追跡」は、夏純子さんの当て書きではないかと思えるほどの適役。

それにモブシーンが素晴らしい。

前年の1972年2月、映画「フレンチ・コネクション」と「ダーティ・ハリー」が公開されており、追跡シーンはその影響が大であるが、後楽園球場でのシーンは黒沢明監督の「野良犬」を参考にしているのは間違いないはず、、、

アンジェ・ワイダ監督の「地下水道」も、、、

映画ではエキストラを集めて撮影といったところでしょうが、TVドラマなのでゲリラ撮影、勝手にしやがれといったところでしょうかwww

 

 冒頭、銀行強盗があって、捜査に向かうジーパンと長さん

 優作が小芝居をしていたw

 

 夏純子さん、江守徹が服役中に結婚し、平凡な主婦になっている。

 山さん曰く「お前たち若い奴の5年と、中年になってしまった男の5年とは、長さが違うんだよ。青春を過ぎた男にとって、一度惚れた女は、そうそう忘れられるもんじゃないんだ。」

 

 七曲署がマークしていると、電話が、、、

 電話は江守徹からで「お前と逃げたい、きっと逃げてみせる」「あたしは結婚したのよ」「幸せか?」「ええ」「嘘だ。お前は同じことを繰り返しているような生活に満足できる女じゃない」って、、、

 女心はゆれたのですよぉぉ

 二人の演技力は素晴らしい、、、

 

 そして、警察が見張っているから撒けっていわれて、逃走する、、、

 逃走中に美容室に入って変身した!

 そして、後楽園球場に七曲署が張り込み

 ここで群衆に紛れて再会

 何と、下水道から脱出を図る!

 ここで、あなたにもらったイアリング、今でも大事にしているって、、、

 ただし、このイアリングを落としたことが失敗となる

 途中で、組織から狙われてかばう江守徹はかっこいい、、

 今となっては別人みたいですがwww

 途中で優作も乱闘シーンに登場!

 これってドロップキックwww

 

 最後、夏純子は打たれて死んで、江守は逃亡することができるのに、悲しみのあまり、あきらめた、、、

 

ラストシーンの台詞にはグッときましたね、、、

 

ジーパン「バカな女だ。あんな男のためにあの人は、、、」

山さん「幸せだったかもしれんよ」

ジーパン「死んでしまったんですよ」

山さん「自分で選んだんだ。自分の幸せをな、、、」

BOSS「俺たちは犯人を捕まえた。それだけのことだ。行こう」

 

BOSSの最後の台詞、映画「七人の侍」か、ハードボイルド小説の既視感があったんだなぁ、これが、、、

 

いやぁ、まいったなぁ