5月4日に公開された甲斐バンドの「嵐の季節」
名曲であることを、何回も視聴して再確認!
アーユーレディ~OK~ステイホームの声がかすかにきこえて、甲斐さんのアコースティクギターから始まり~ギターに専念する田中一郎さん~ときどき歌うドラムの松藤さん~サポートメンバーへのベースへと、4分割された画面がずっと続いていくのが、STAYHOME 2020 Fullバージョン
甲斐バンドはシングルカットされた曲以外にも、LPに収録された名曲が多く、嵐の季節は1978年10月のアルバム「誘惑」のB面のトップを飾る曲でラストはLADYで終わる。LADYはこのLPからシングルカットされたが、オリコン94位だった。
ちなみに、このアルバムは、A面はカーテンで始まって、翼あるもので終わる名盤であり、1979年2月にHERO(ヒーローになる時、それは今)で1等賞をとることになる。
そして、2014年に発行された甲斐バンド40周年の単行本のタイトルが「嵐の季節」
ところがこの曲、嵐の季節なのに季節感があるようなないような、、、、
ザ・タイガースの「シーサイド・バウンド」は夏と、はっきりしているのですが、、、、
歌詞を引用すると
♪けだるく何もない昼下がり、最後のビールを飲みほして
♪手持ちぶさたにテレビを見たら、ニュースのアナウンサーが熱い季節ですとささやく
⇒ ここまでは、夏、けだるいのは夏、ビールを飲み干すのは夏以外の季節はありえない。夏に決まりやで!
♪新聞のコラムの年寄りまでが熱い季節とわめくのさ
⇒ 少しニュアンスが違っていて、コラムニストは夏だけで、熱いってわめくだろうか?
熱い季節って、社会的政治的なにおいがしてきましたね。
サビの部分が
♪そうさ コートのえりをたて、じっと 風をやりすごせ、
♪みんなこぶしを握りしめ、じっと雨をやりすごせ、
♪いまは嵐の季節
⇒ コートのえりをたてるのは冬、夏にコートのえりを立てて歩いたり、こぶしを握りしめるなんてことはないので、冬以外の季節はありえない。冬に決まりやで!
次の歌詞の初めが
♪ブザーが鳴ってドアが開く
♪見知らぬ女が叫ぶのさ
「若さは仮面よ、待っていては遅すぎる。愛し合う日はもう来ない、熱い季節なのよって」
「愛が欲しいなんて言いはしない。だから君にもあげはしない。ただおいらは街角に立ちお前の薔薇色の髪に顔をうずめ現在を感じていたいのさ。」
⇒ 見知らぬ女って、誰やねん、なんかよく知ってそうな感が(笑)
おいらのセリフにもハードボイルド感があるが、見知らぬ女の髪の顔をうずめるって、甘え過ぎ~(笑)
で、嵐の季節って、いつなのかウィキで調べると
「嵐は、自然現象・気象のひとつである。強い雨を伴う暴風のことを指す。なお、正式な気象学の用語ではない。日本などで発達する温帯低気圧などによる暴風を指す。嵐に伴う季節特有の付随現象として、冬における降雪、夏における雷がある。」
なんや、夏にも冬にも嵐はあるんか~い(笑)
さらに「文学表現にある『嵐の前の静けさ』は、気象学的には正しくない。実際の嵐は、襲来する前に辺りが一時静まり返るということはなく、曇天・遠雷・微風・小雨等の予兆があり徐々に風雨が強くなっていくのが一般的である。」とのこと。
甲斐バンドの「嵐の季節」も、文学的表現で季節感はよくわかりませんでしたが、歌詞には「みんなこぶしを握りしめ、じっと 風や雨や災いをやりすごせ、いまは嵐の季節」であるとの想いが込められているのですよぉぉぉ
やっぱり名曲の「嵐の季節」はメッセージソング、なので、スティホームなうバージョン、グッときてGood!
いやぁ、まいったなぁ、、、