実書店でみかけたKADOKAWA出版の「ショーケンと優作、そして裕次郎、太陽にほえろ!レジェンドの素顔」という単行本は残念であったが、「俳優 原田芳雄」を書店でみかけて即購入!キネマ旬報社刊、著者は原田章代さん(原田芳雄夫人)と映画評論家の山根貞男、2200円+税と少々高いが、約240頁で、写真の選択もよくて、いい内容ですね。
この本の宣伝では「大鹿村騒動記公開中の2011年7月に亡くなった原田芳雄。うるう年の1940年2月29日生まれの原田芳雄は、2020年の今年、生誕80年を迎える。」うるう年の4年に1回の日に生まれたので、今年二十歳になるのか(笑)
本の構成は
I 原田芳雄との日々 原田章代
II 原田芳雄を語る
演技を通して互いの思想性を発揮できる 石橋蓮司
単に役者として映画に参加するのではない 鈴木達夫
III 原田芳雄が語る
鈴木清順のやりたい放題 原田芳雄
付録 映画・TVドラマ出演作品データとなっている。
原田芳雄本の決定版は「B級パラダイス」で、オリジナルは1982年3月刊、2011年10月に復刻されていて、そして、収録されている高平哲郎のインタビュー、「ムービーマガジン」という雑誌の連載で当時何回読んだことか!
一方、「俳優 原田芳雄」Ⅰ章は章代夫人からの証言、Ⅱ章は盟友の石橋蓮司、映画「赤い鳥逃げた」や「祭りの準備」のカメラマン鈴木達夫との共犯(笑)関係者の証言、Ⅲ章は「ユリイカ」からの復刻で「B級パラダイス」にはない本人のインタビュー。
あとがきをみると、章代夫人はすぐには話にのらなかったが、途中で石橋蓮司と鈴木達夫のインタビューを入れてはどうかとの提案があったとか。
さらに、本の刊行とともに特集上映会を必ずやろうと決め、そのとおりになりつつあるとも書かれていて、調べてみるとユーロスペースで2月22日~28日に開催されていました。
トークショーつきで、「ツィゴイネルワイゼン」が阪本順治監督、妻夫木聡、「われに撃つ用意あり」が勝村政信、「出張」は石橋蓮司、「赤い鳥逃げた?」は桃井かおりといい企画ですね。
いやぁ、まいったなぁ、、、
ショーケン兄さんの最高傑作「青春の蹉跌」
あの頃の桃井かおりさんの話は聴きたかったなぁ、、、