ショーケンの高橋是清役、笑顔になった是清決断の解釈は深かった! | あの頃のショーケンになりたかった! エコケーンの日記

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グループ・サウンズやローリング・ストーンズなどのロック、モーニング娘。などのアイドルに昭和プロレス、映画に落語に食べ物や大阪に関することやそのうえお城も好きで、見たり聴いたり、その時に感じたことを書きたい備忘録日記、、、、

 NHKの大河ドラマ「いだてん」2部はショーケン兄さんが出演しているので、チェック

 第25回「時代は変わる」はボブ・ディラン、第26回「明日なき暴走」はブルース・スプリングスティーンの代表曲であるが、阿部サダヲが演じる若い田畑政治が、萩原健一が演じる大蔵大臣の高橋是清に「アムステルダムオリンピック」への派遣費用をださせて「時代は変わる」

どうやってださせたのか、第25回の後半はその予告編で第26回の前半でその理由が説明される。

 なお、第26回の後半が人見絹枝さんの「明日なき暴走」噺であって、なかなかよかったですね。

 

 その第26回の田畑政治と高橋是清のやりとりを再現すると

 

「私にはオリンピックなどに関心がない。スポーツと政治は無関係だ。それが私の心情(信条)だ。だから。政府は金もださんが、口もださんでやってきた。」

「古いんです。寄付でまかなえる規模ではないんです。富める国はスポーツも盛んで、国民の関心が高いんです。先生方もスポーツを政治に利用すればいいんですよ。金を出して口も出したらいかがですか。」

「私が断ったらどうするつもりだ。」

「そりゃ考えませんでした。大蔵大臣のうえは総理大臣ですか。」

「はっ、はっ、はっ()、君は怖いものなしだなぁ。そのオリンピックはお国のためになるのか」

「お国のためにはなりませんね。しかし、若い者には励みになる。若者の力を生かすも先生方しだいでしょうな。」

 

拙者は、若者の情熱に動かされて是清が決断するとばかり思っていましたが、いろんな解釈ができる深いアニキの演技、感心したでござる。

一方の阿部サダヲ、映画「舞妓Haaaan!!!」風の演技で、あの頃(映画「約束」やTVドラマ「太陽にほえろ!」)のアニキが田畑政治役をやったほうが面白かったでしょうが、、、、

 

で、なぜ資金を出したのか、脚本が最初からそうなっていたのかまではわかりませんが、①総理大臣まで話がいかないようにした、②富める国やスポーツの政治利用の話に心が動いた(田畑のロジックに口説き落された)、③正直な田畑の情熱にほだされた、他にもあるかもしれないが、いろんな解釈ができるように演じていたと思う。

 

もはや、死期が近いなかでの鬼気せまる表情から、一転しての笑顔、よかったんだなぁ、これが、、、、