昨年読んだキャンティ物語 | あの頃のショーケンになりたかった! エコケーンの日記

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グループ・サウンズやローリング・ストーンズなどのロック、モーニング娘。などのアイドルに昭和プロレス、映画に落語に食べ物や大阪に関することやそのうえお城も好きで、見たり聴いたり、その時に感じたことを書きたい備忘録日記、、、、

 昨年の、ザ・タイガース復活時に「キャンティ物語」を読みました。この本が出版されたのは1994(平成6)年、文庫化されたのは平成9年と既に10年以上前の出版されていたのですね。


 プロローグはレーサーの福澤幸雄の死とキャンティ人脈、エピローグの間に19章が書かれていて、1~10章まではキャンチィというお店が軌道にのるまでの話。

 11章から面白くなってきて、カンヌ映画祭へ「砂の女」を出品するため、加賀まりこさんと行った話、「シェルブールの雨傘」がグランプリをとって、この年のカンヌは、山田宏一著の「友よ映画よ」にもでてきたはず。ザ・スパイダースの田辺昭知のエピソードも登場

 12章からは、ロックミュージカル「ヘアー」の話で、この本のメインといっていいくらいですね。


「ザ・タイガースのメンバーのなかで梶子(キャンティ創設者の川添夫妻の妻)はとくに加橋かつみを愛した。梶子は加橋のような少年、たとえばザ・テンプターズの萩原健一もそうだが、どことなく陰影のある寂しそうな少年に好んで愛情を与えた。幼かった頃、毛のぬけた犬を可愛がったのとちょうど同じように。」と書かれていましたねw


 この本、ノンフィクションであって、登場人物は実名で書かれているので、興味深く読めました。

 そして、エピローグは、出版された当時の話、川添夫妻には二人の子供がいて、人的資産は象郎が、次男の光郎がキャンティの経営を、引き継いだといったようなことが書かれていました。



キャンティのホームページをみると

ince 1960 

人間はなにものからも自由である

しかし世の中を生きてゆくためには、何か力を持っていないといけない。金儲けもひとつの力だが虚しい。

その際、絵でも音楽でも、美というのは実に大きな力になり得る。

で、キャンティ物語、美しくも悲しい物語でした。


 さらに、その後を調べてみると、川添象郎さんは風吹ジュンの旦那さんで、ウィキには(1981 - 1992年)って書かれていましたし、随分と派手なエピソードもあって、未だにヘアーをひきずっているのでしょうか、、、、


と、紅白歌合戦の風吹ジュンさんをみていて、色んなことを思い出したのです。