今日は、2本のドキュメンタリー映画を観た。最初は、アメリカの絵本作家、ターシャ・テューダーを紹介するドキュメンタリー。彼女は2008年に92歳で亡くなったが、この作品では91歳の誕生日前後を多く取材している。ターシャ・テューダーは絵本作家ではあるが、その農場でのスローライフが良く知られている。

 Still water、静かな水主義と本人もいう生き方は観客には極めて魅力的だ。蝋燭を手作りしたり、日々の家族との暮らしが絵本になっていく。

 映画は、そんな彼女をインタビューや他者の語り、彼女の生き方と対比した時代の紹介が中心で、ドキュメンタリー映画も創作であるという観点からは物足りなさも感じるが、ターシャ・テューダーが生きて、暮らしている姿そのものが私たちに、生きることの美しさを感じさせてくれる。

 監督は松谷光絵。2017年4月公開。