BBCフィルムが制作するアップテンポなコメディ映画だ。大きなスクリーンでじっくり鑑賞するのに慣れた観客には、この映画の出だしのテレビドラマ的なテンポに疲れを感じるかも知れない。

が、子どもたちが大変な事をしでかしてからは、完全にこの世界に引き込まれているだろう。

子どもたちのためを大義名分にしながらも、自分本位でダメな大人たちと、現代的だけれど、ややパターン化された子どもたち。いわゆる、「負うた子に教えられ」なのだが、この図式がしっかりとコメディの面白さを作りだしている。(アート系の映画だと、図式が見えたらしょんぼりだけど)

母親役に「ゴーン・ガール」のロザムンド・パイク、父親役に演技派のデビィッド・テナントが好演。しっかりとコメディ俳優をこなしている。