監督・脚本、サラ・ポーリーによる作品。1970年代に活躍し、家族を残し若くして亡くなった母親で女優のダイアン・ポーリーの追憶から物語は始まる。その時、11歳だったサラ・ポーリーは女優になり、母親の真実を明らかにしようとする。それは自分の出生の秘密だ。

家族や友人、映画界の知人への数多くのインタビューと残された古い写真や8mmフィルムで構成されたこの作品は、プライベートムービーそのものだ。

 今、映画は多くの新しい形を模索している。そういった意味で、僕自身、強く惹かれるところのある作品である。2014年8月公開。