熊切和嘉監督作品。ワクワクしながら見ることのできる映画だ。私のように子どもの居ない親父はメロメロだ。ただ、映画的リアルを丹念に肉体化するこの映画に、赤い血の表現は必要だろうか。記号的だし、幼稚な感じを受けた。

 しかし、浅野忠信と二階堂ふみの芝居?というよりスクリーン上の存在は、素晴らしい。空虚な心を満たしてくれる何かがある。これが映画の「妙」なのだろうね。2013年製作。