房仙会の青木美保です。
今年も、年初早々から書道のオンラインレッスンが行われました(^^)。

その前に!1/2(日)に先生と各校リーダーがオンラインで挨拶をさせていただき、その様子が先生のお取り計らいでFacebookで配信されました。(#^.^#)
お稽古を離れると笑ってばかりいる私たちです。
「笑う門には福来る」ということで、新年から先生のお顔を見られて、仲間と笑えて、正月早々に腹筋が痛くなるほど笑いました。

「2023年は良い年になる!」
https://www.facebook.com/misakobousen/videos/455620680091862/




そして今月のお稽古は、生徒二人ずつの書くところ、書いたものを皆で見て、どう感じたかを述べ合うことも行われました。
緊張で書く手が震える人
先生に教わった通りに書ける人
あ!そこちょっと惜しい!という書き方になった人
落ち着いて書いている(ように見える)人
力強い字を書く人
太細の差が少ない字になった人
スピード感ある書を書く人
etc.etc.etc....

人それぞれの書で、段位の人同士は大きな間違いがない場合、良い悪いが私には分かりにくい!(笑)
何をもって差があると見ればよいのか!何を良いと見ればよいのか!?
自分が書くのに精いっぱいで、見極めるところまで出来ないなーと思いながら拝見しました。

しかも私が書く場合、どうもスルスルと書いているよう見えるそうで、「書いている時に情感が伝わってこない」とのこと。
えー!(@_@)(笑)
自分では書くことにイッパイイッパイで、あっ!間違えた、筆が動かん!とか心の中では「教わったように書けない~」とギャーギャー叫んでいるのですが、悠々と見えるそうです。
そして、手を震わせながらも書いている人の方が必死さが伝わり、見ている人の心を動かすとのこと。
なるほど~です。確かにスポーツ競技などを見ても、必死の人ほど人は引きつけられ、より応援したくなります(^^)。

これまでは、書いた作品に情感があるかどうかのお話を先生からよく伺っていましたが、今回は書いている時も情感があるかどうかというお話で、レッスン内容がワンステップ上がったのを感じます。

私の書いたものは情感がないと言われること多々ですが、書いている時から情感がいるのか...、それはそうか...ウーム、私も必死で書いているといえば書いているのにどうして情感につながらないのか...!?(笑)
レッスン後、色々考えています。(笑)

その中で一つ思ったのは、私は字はスルスルと書ける方が良いと思っているかも!ということです。
字って、何も考えずとも美しく書けるようになれるのが良いと思っていて、引っかかったり曲がったり、歪んだりするのはミスと思っているのですよね。
でも芸術としての書道作品は、スルスル書けることではないのかも!?

もちろん酷く歪んだり、誤字は芸術作品とは言えないけれど...、
しかし、正しく美しく書くだけではだめで...、
書いた字の情感も必要で....、
書いている時からの情感も必要で.......、
そうか!これがっ「臨書」から「倣書」へというお稽古(の一つ)なのかも!?
形を真似た臨書から芸術という創作に至るには、情感の醸成と表出が必要で、そのことを先生はお教えくださっている!?

私の理解が合っているどうかは判りませんが、書写と書道の違いもこれまで先生に何度もお話をうかがっており、ただ教わったように書けるだけではダメだということ、同じに教わっても書く人によってそれぞれの違いがあり、その違いある書を各自がどう磨き創作につなげていくのか?
そういうことを今回のレッスンで見せてくださったのではないかと思いました。
「奥深い」といわれる書道の入口を覗かせてもらった思いです。

皆での書き比べをさせてもらっていることは、とても良い勉強となります。他の人の書を見ることは、自分の書を客観的に見ることとなり、自分を考えることができます。
まだ自分の書をどうすれば良いかは分かりませんが、先生が課題として教えてくださることをよく考えながら、それをお稽古の中で解決していこうと思います。




話は変わりますが、先日NHK Eテレの「CLASSIC TV」という番組にプロフィギュアスケーターの羽生結弦さんが出演されました。
羽生結弦さんが、この番組のMCでもありピアニストの清塚信也さんのピアノ伴奏「春よ、来い」で、美しく感動の演技を披露したことは有名ですが、清塚さんが番組で、羽生さんのスケートのすごいところは「曲に合わせるのではなく演奏に合わせてくる」と仰ったのが印象的でした。
羽生さんご自身も、「曲ではなく、演奏に合わせて滑っています」とのこと。
あの0.1点以下を競う競技会であっても、演奏者とスケーターの二つの情感や心がスケートを通じて観客に届く演技をしていたということでしょうか。
羽生さんも競技で転ばれたことはあります。それでも観ている人が残念に思わず感動し続けたのは、極限の状態なだけでなく、羽生さんが細やかな情感も大切にしているからかと思いました。
そのことを思うと、房仙先生が、書く時の情感について仰られることが、何となくではありますが、どういうことかイメージできるように思います。
さらには、先生が書かれるときは、いつも言葉にできない感動があるのもこういうことかと感じます。

情感を出すということ、これまでも課題でしたが、良い書とは何かを追及しながら取り組んでまいります。

 

 

 

3年ぶりに山形県米沢市で房仙先生の雪上揮毫が行われます。

房仙会米沢校の生徒を中心とした作品展示も行われます。

2023年1月22日日曜日 10:00〜13:00

上杉伯爵邸

 

にぜひお越しください(^^)。

 

 

 

 

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