房仙会の青木美保です。

11月のオンライン書道レッスンでは、臨書から「倣書(ほうしょ)」に転換していくというお話があり、初めてうかがう「倣書」について、どういうものかから教えて頂きました。
基礎基本をしっかり理解し、身につけ、「守破離」の「守」から「破」へステップアップしていくこと。
今現在、臨書の「守」にまだモタモタしていますが、その先にあるものを明確に示していただけたことで、臨書の学びで目指すことが腑に落ち、心構えがさらにできたように感じます。



お稽古も、もう一度基礎基本をしっかり理解するようにと、鉛筆の持ち方、筆の持ち方、筆の角度、運び方と徹底した基本指導から入り、今月の課題の顔真卿の「王遠」を指導いただきました。

「王遠」は、小学生でも知っている字ですが、「倣書」ということを考えながら顔真卿の特徴をとらえて書くにはと考えていると、顔真卿も王羲之の臨書から倣書、そして自分自身の字へと発展させていったことを思い、書道は綺麗な字を書くようになることだと思っていた私の認識は、全く間違えていたなと気づきました。
光孝先生がいつも「書道は芸術」と仰っていますが、その芸術の生み出し方は、綺麗なものを目指すだけではなく、独自なものを拓いていくことでもあるのかと、自分が「芸術」が何かも、書道の目指すものも判っていないことを知りました。

判っていないといえば...
今回の徹底した鉛筆の持ち方説明で、私は悪い例を200%くらいやっていることが判り、アチャチャチャチャーとなっております(笑)。
硬筆のお稽古もしているのですが、ペンの持ち方が今一つ判っていない気がしていました。
先生の説明や持ち方の図解のように持ってみても安定して書いている感じがせず、手の紙へのつき方もどこか違うような...と思っていました。

それが今回、鉛筆の「持ち方の図」を見る時の角度の説明を先生からうかがい、鉛筆の軸の方向を私は間違っていたことにやっと気がつきました。
「よく勘違いしている人がいますが...」の先生のお言葉に、「それ私です(T_T)」と心の中でつぶやきました(^_^;)。

自分が鉛筆をちゃんと持てないことは、小学生の時から判っていて(小学高学年までグーでしか持てなかった)、どうすればちゃんと持てるのかとても知りたかったです。親や先生や友人に聞いても判らず(親指、中指、人差し指の三本で持つと言われるだけでは私は出来なかった)、本を見ても判らず、人の持ち方を見よう見真似でやってきましたが、悪い例にバッチリはまって50年以上やってきてしまいました(^_^;)。
それがやっとどうすれば良いか房仙先生のご説明で解り、私が書道を習いたいと思った動機の一つが解決しそうで、スッキリした気持ちです。
先生に教えてくださいと入門を願って良かった~と、またまた思いました(^^)。

もちろん、まだ慣れない持ち方のため、ペンでの字もちゃんと書けません(^_^;)。小学一年生に逆戻りです(笑)。
正しい持ち方(が出来ていると思います、多分)は、鉛筆の軸の縦方向も、横方向もこれまでの持ち方と90度ほど違うので、とても違和感があり、頭の中と手の動きが反発しあうようなゾワゾワ感がありますが、これも練習して書けるようになれば解決すると思います。
11月のお稽古は、鉛筆の持ち方がメインではなかったのですが、何十年もの悩みが一つ解決して、とても嬉しいです。
毛筆の持ち方も親指の力を入れる方向を間違えていることも解ってきました。

こんな私は、倣書や芸術へはまだまだ遠いですが、地道にお稽古を続け、守から破を目指していきます。

...それにしても、鉛筆の持ち方は、絶対に子供の時に正しく身につけた方が良いですね!
大人になってから直すのは、とても大変です(笑)。くじけず頑張ります!

 

 

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