房仙会の青木美保です。

9月のオンライン書道レッスンが始まりました。
10月に昇段試験があるため、9月から昇段試験の課題のお稽古をつけていただきます。

普段のお稽古は、半紙に2文字、多くても最大6文字の課題ですが、昇段試験では条幅という大きな紙に14文字の作品を書きます。普段の文字数の7倍も!!
これがまた大変勉強になります。
普段教わっていることの集大成というか総復習というか、14文字の表現の中にあの筆使い、この筆使い、線の強弱や流れ、墨のつけ具合など学びの全てで表現するので、それを磨き上げる試験という機会は、とても成長させてもらえます。
とはいえ、課題の字の行書や草書には見たこともない字もあり、いったいこれは何という字なの?と字の読み方、書き順を教わることからお稽古は始まります。

漢字は、草書から行書ができ、行書から楷書ができたそうですが、現在の私たちは日常で楷書ばかり目にし、書くので、行書の読み書きも自信がなく、草書はかなり親しみがないですよね。

例えば「美」の草書はこのような形です。これは何となく「美」だなと分かります。


しかし!
今回の課題には、この字なんの字?という字がいくつかあります。
はい、この草書の字は何という字でしょう!


行書体になってくると少しわかるでしょうか。(ジャジャーン!)

はい、「看」という字です。
教えていただいても、どうしてこの草書体から楷書の「看」の形にたどり着いたのか、昔の人と語りたくなってしまう変化ですよね。

草書、行書は書き方もムムムとなりますが(笑)、習っていると書道を通じて日本の文化、歴史も学んでいるんだなぁととても楽しい気持ちになります。
もっともっと色々な字の草書、行書を覚えていかなければです。
師匠は、様々な字の草書、行書をいつでもスラスラと書かれるので、1300ページある書道字典の字を全て覚えておられるのではないかといつも感服いたします。

 

初日は、草書の書き方に記憶力をフル稼働させ大いに汗をかいたお稽古でしたが、10月までしっかり書けるよう学んで参ります。

 

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