『なにたべた? 伊藤比呂美+枝元なほみ往復書簡』(by 伊藤比呂美/枝元なほみ)、読んだ。 | 気が向いたときだけの大阪日記

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タイトルのまんま、気が向いたときだけの不定期大阪日記です(笑)

 

 

 

詩人・伊藤比呂美と料理研究家・枝元なほみの、なんとFAXによる「なに食べた?」往復書簡である。

 

伊藤比呂美さんはお名前・職業は存じ上げていたが、枝元なほみさんはお初な方だった。ちなみに枝元さんは、FAXのやりとりでは「ねこ」という名前(ペンネーム??)を使用している。伊藤さんも「ねこちゃん」と呼んでおられる。

 

その二人のやりとりの時期としては1995年頃(たぶん)なので、メールはあるもののまだFAXが幅をきかせていた時代やね。

 

まあ、なんでもかんでもパソコンで打って送るより、今考えれば手書きの文章をそのまんまピ~ヒョロヒョロロと送るのは、なんとも味のあるもんだったわ(笑)

 

食べたものの話をやりとりする中で、家族や同居人やボーイフレンドや元夫とのいろんな話、その他日常生活のあーだこーだも満載で、単なる食べ物の本ではない。カバー裏の紹介にもある通り「大人の女の人生がつまった、おいしい往復書簡」なのだ。

 

メインの食べ物の話は、ねこさんはプロの料理研究家なので当然だが、伊藤比呂美さんのほうもなかなかハイレベルである。

 

とくに二人の食べ物の表現、具体的には素材と調理法をだぁーっと書いてくる部分は、頭がパンクしそうになる。

 

日常的なものや食べたことのあるものなら、実際のものが浮かんですぐ分かるが、書かれている素材を思い浮かべ、頭の中でそれらを書かれている通りに調理してくという作業は、めちゃくちゃ体力使って頭が疲れる(爆)

 

名前は聞いたことがあるけど忘れた、どんなんやったっけ?というのも、スマホで調べながら読んだりする。

 

そんな感じなので、軽い内容の本なのに読むペースはなかなか上がらない。

 

がっ、お好み焼きというかねぎ焼を作るシーンがあり、そこは目の前にまざまざと素材と光景が浮かんだ(爆恥)

 

そして最後の方には、枝元なほみさんによる「スパイス・ハーブ事典」(8ページ)もある。

 

さらにその後に、FAXからメールになった"15年後の「なにたべた?」"が収録されている。