新章 パリ・オペラ座 ~ 特別なシーズンの始まり
https://gaga.ne.jp/parisopera_unusual/
一般には歌劇場のことを「オペラ"座"」と呼ぶが、厳密にはオペラ座というのはパリのオペラ座(ガルニエ宮)だけである。
そのパリには2回行ったことありますねん とくに2回目は一週間ほど沈没していた(笑)
2度目の訪巴里時('91)、公演は観なかった(夏でお休みだった?)がオペラ座のガイド・ツアーに参加している。手元のチケット半券を見るとお値段は25FF(当時のレートで約600円)とある。なんせ31年前のことで定かではないが、客席には入れずドアの窓から覗いたような記憶が(爆恥)
1989年にバスティーユ・オペラが出来て以来、オペラは基本的にバスティーユに移り、ガルニエ宮オペラ座はバレエがメインになっている。
日本ではバレエはオーケストラ・コンサートやオペラと比べるとマイナー気味だが、ヨーロッパ(とくに大都市)ではウィーン国立歌劇場やコヴェントガーデン王立歌劇場(Royal Opera、Royal Ballet)でもバレエ公演の割合は意外と高い。
この作品はパリ・オペラ座バレエ団の話である。
新型コロナのせいで公演が中止になり、3か月の自宅待機をへて2020年6月、年末の「ラ・バヤデール」(ミンクス作)公演に向けての練習が始まる。しかし再度の感染拡大により公演直前に中止、無観客配信となる(「初日が千秋楽(> <)」とゆーてはりました)。
という内容のドキュメンタリー映画である。
通常1日に6~10時間踊るダンサーたちが、いきなり自宅待機となる。スポーツ選手などもそうだが、ダンサーの場合は勘が鈍るとかそういうレベルではない。しかも42歳でバレエ団との契約が終了となるダンサーたちにとって、いわゆる心技体が揃う「絶頂期」は短い、
と書くとトンデモ悲愴感が漂うが、映画自体は待機期間が明けて練習が始まるダンサーたちの喜び(と苦労も)と希望、トレーナーやオペラ座関係者の公演再開に向けての尽力が収録されている。
あと、ドキュメンタリー作品でネタバレでもなんでもないが、最後は公演再開、「ロメオとジュリエット」(プロコフィエフの)の有観客公演が大成功というハッピーエンドになっている
全編約80分と短め、その中でパリ・オペラ座バレエの舞台裏(というのか?)が見れるので、クラオタにはお勧めの作品である