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織田作之助 (ちくま日本文学 35)
950円
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大阪人としてはオダサクくらい読んどかなあかんなぁ、というわけでもないが、先日読んだ『幻坂』(有栖川有栖)に織田作之助の『木の都』の話があったので手を出した次第である。
この本にはその『木の都』の他、代表作『夫婦善哉』をはじめ全11作品が収められている。
『夫婦善哉』はしっかり者のカミさんと使えない亭主が主人公というベタな設定で、とっくの昔になくなってしまった貧乏でも暮らしやすかった人情あふれる古き佳き日本が描かれている。なんか大衆演劇に近いものを感じた(意味不明(^^ゞ)。
そしてこれは織田作之助作品の特長なのだろうか(初めて読んだのでようわからん)、話の舞台が超大阪ローカルで、大阪とその周辺の人じゃないと全くチンプンカンプンではないかと思うくらい細かい地名やお店が出てくる。その点は上記の『木の都』の他、本書に収録されている『勧善懲悪』『アドバルーン』『世相』あたりも同様である。
たとえば「阿倍野橋の大鉄百貨店」(今の近鉄百貨店あべのハルカス本店)だとか、「北浜から美章園まで歩いた」みたいな話のところでその距離(歩けなくはないが日常的ではない距離)がピンとくるか、さらに針中野・河堀口(こぼれぐち)・今里など現代の小説やドラマではまず登場しない超ローカル地名が平然と並ぶ![]()
とまあ話の舞台としてはそんな具合に大阪人にとっては超地元・超リアリティのある地名がガンガン登場する一方、小説だからフツーの話では意味がないと言ってしまえばそれまでだが、超非日常的な話がガンガン登場する(笑)
オダサク初めて読んだけど、大阪人的にはなかなか面白いぞ(爆)
