救い
ぶっ壊れたまま。
何も変わらない。
根本が解決しない限り同じことの繰り返し。
「誰が悪い」
「これが悪い」
「自分は悪くない」
「誰も悪くない」
善悪の観念など13歳の時からとっくに壊れている。
正確に言えば壊されたままだ。
僕は病人じゃない。
被害者でも加害者でもない。
あれから30年以上経ってこれほど人生に影響しているとは想像すらしていなかった。
なかったことにすればいい。
全部自分が悪い。
それでいいんでしょ?
どこまでいってもキリがない。
この30有余年、十分いい子で、いい社会人で、いい父親で、良き隣人だったでしょ?
一生懸命「普通」に生活してきたはず。
みんな自分のことで忙しい。
本当に興味があるのは自分のことだけ。
それでいい。
他人に興味はない。
もうこれ以上自分のことで煩わせたくない。
少しだけほっといてくれたらいい。
誰かが安心したくて「大丈夫?」と聞くのを少しだけ我慢してほしい。
興味本位で生傷に触れるのを少しだけ我慢してほしい。
もう13歳の時から「大丈夫」な時など一度もないことに気づいてるから。
少しだけそのことを忘れたいだけ。忘れることなどできないのだけど。
言葉にしてしまえば、何もかも善悪がつきまとうだろう。
そこには救いはない。
もう救いなど誰にも求めてはいない。
そのことが分かるだけで十分だ。