こちらの本を読みました。







いやー面白かったです。



私は弁護士なので職業柄、裁判官と接することが多いですが、やはり裁判所の内部のことは知らないこともたくさんあります。



この本は、そういう裁判所内部のことをかなり深掘りしてくれていて、興味津々で読み進めることができました。



裁判官の出世のこととか、給料のこととか、裁判所内部のパワーバランスとか。



また、裁判官が、どんな思いで、どんな思惑・意図で判決を書くのかということの一端を知れたような気がします。



裁判官は神様のような存在で、裁判をすればたちどころに真実が明らかになるというような思いを抱きがちですが(特に裁判とは無縁の方ほどそう思いがちかもしれません)、この本を読めばそれが幻想だということに気付かされるはずです。



当たり前ですが、裁判官も人なんですよね。



組織内部のグチもあるし、人事評価も気になるし、家庭のこともあるし、酒も飲むし、まぁ何も特別ではないということです。




ところで、裁判官は離婚事件や相続事件などの家事事件はやりたがらないというような記載がありましたが、これが偽らざる本音なんですかね。。



ごくごくまれにこの人やる気ないなぁと思う裁判官に出会うことがありますが、多くの裁判官は真剣に事件に向き合ってくれていると感じます。



なので、本音は離婚事件なんかやりたくねーと思っているのかもしれませんが、いい加減に事件を処理したり判決を書いたりということは普通はないはずです。



というかそう信じたいですよね。。




まぁ仕事ですから、やりたくない仕事もあるのは当然っちゃ当然で、それでもプロとしてしっかり取り組むというのも、これまた当然ではないかと思います。




もちろん、この本に書かれていることがすべて真実かどうかは分かりませんが、およそ一度でも裁判に関わったことがある人であれば、読んでみると面白いと思いますひらめき電球