当事務所では司法修習生や経験弁護士の募集を行っています。
司法修習生というのは、司法試験に合格した後の研修生とでも言えばわかりやすいでしょうか。
ここ数か月で、たくさんの履歴書を見させていただき、複数の司法修習生とお会いしました。
その中で、採用側として何点か気になることがありましたので、何回かに分けて書いてみようと思います。
弁護士業界の就活は情報が少ないので、少しでも修習生の皆さんの役に立てばと思います
ただ、以下で書くことはあくまで私個人の意見で、別の事務所では違う考え方もあり得ることをご容赦ください。
まず、履歴書。
手書きがいいのか、パソコンで作成したものがいいのか?
一般企業の就活では、手書きの方が評価が高くなるという意見もあるようです。
ですが、弁護士業界は手書きの書面を対外的に出すような職種ではないのでパソコン作成の履歴書で十分だと思います。
手書きで作られていて、なおかつ字が綺麗だったら確かに好印象かもしれませんが、そうでないならパソコンで十分だと思います。
パソコンで作った方が効率的ですし、何より読みやすいですしね。
少なくとも私が読んだ履歴書の大半、というか確か全部パソコン作成だったはずです。
ということは、手書きかどうかは差がつくポイントではないはず。
とはいえ、まぁ封筒の宛名の文字くらいは丁寧に書いた方がいいと思います。
封筒なんて事務局が開いて捨てるので、採用担当の弁護士は見てないかというと、そんなことはありません。
意外と見てます。
あと、履歴書に貼る写真。
めっちゃ重要です。
まず顔写真から見ますからね。
インスタント写真とプロカメラマンに撮ってもらった写真は全然違います。
ここはお金をかけてもいいんじゃないでしょうか。
というか、絶対にプロに撮ってもらった方がいいと言っても過言ではないと思います。
写真のデータさえあれば何度でも使いまわせますしね。
印象はとても大事です。
弁護士は接客業ですから、写真の印象が悪い人だと、採用したい(少なくとも面接で会ってみたい)とはなりにくいです。
それから、履歴書に書くことは面接で聞かれます。
逆に言うと、面接で聞いてほしいことを書いておくべきです。
趣味とかバイト歴とか何がアピールしたいことがあれば書いたらいいと思います。
それと、その事務所に入りたいという気持ちが伝わること
これ大事です。
いろんな事務所に同じ履歴書送ってるんだろうなーと思われるものが正直多い中で、
うちの事務所に来たい
と思ってくれる人を優先的に面接に呼びたいと思うのが心情というものです。
志望理由は、どの事務所にも当てはまるようなありきたりなものではなく、その事務所に合わせたものにした方がいいです。
事務所のホームページとか求人情報とかなんでもいいので、そこから得た情報と志望理由を結びつける。
たとえば、
「私は〇〇な弁護士になりたいと考えています。この点、貴事務所が理念として掲げている〇〇は正に私が目指す弁護士像に合致しており、貴事務所で是非働かせていたさたいと思うに至りました。」
みたいな感じでしょうか。
こんな感じのことを丁寧に書いたらいいんじゃないでしょうか。
事務所の理念でもいいし、
重点取り扱い分野でもいいし、
立地戦略でもいいし、
事務所説明会や事務所訪問で聞いた話でもいいし、
ボスの人柄でもいいし(そんなもんどこ見たら分かるねんとは思いますが、もし事務所所属の弁護士に会ったことがあれば書いてもいいかもですね)、
とにかく、「こういった点に惹かれたからこの事務所に入りたい!」
ということを、ウソでもいいので書くことが重要だと思います。
その事務所に入りたいと思った理由が複数書けそうなら複数書いてもいいかもしれません。
履歴書に書ききれないなら別紙の形にして志望理由書を付ければいいんです。
下手な鉄砲を数打つ作戦よりは、丁寧に志望理由を作り上げることで、面接に呼ばれる可能性はグンと上がるのではないでしょうか。
修習生は弁護士の卵として、是非とも戦略的に就活を戦ってみてもらいたいと思います
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